昭和64年1月7日まで長く続いた昭和時代。激動の昭和に生まれ、平成の終わりを見届けるという「“3つの年号”を生きる人たち」が、30年続いた平成の人たちにはどう映るのか。ソニー生命保険株式会社が全国の平成生まれの男女(20歳~28歳の男女)500人にアンケート調査をしたところ、なるほど確かに、と思う昭和な言動が並ぶ結果となりました。
【平成生まれが「この人は昭和生まれだな」と感じる言動】
1位:あたり前田のクラッカーと言う
2位:カップルのことをアベックと言う
3位:『D』の発音を『デー』と言う
4位:飲み会の席で頭にネクタイを巻く
5位:『ザギン』(銀座のこと)など業界用語を使う
6位:小指を立てて『彼女』、親指を立てて『彼氏』と言う
7位:ズボンのチャックを『社会の窓』と言う
8位:美容院を『パーマ屋さん』と言う
9位:LINEなどで語尾がカタカナ(『~だネ』など)になっている
10位:テレビのチャンネルを『回す』と言う
11位:ショックな時に『ガーン』『ガビーン』と言う
12位:傘でゴルフスイングをする
13位:くしゃみの後に『コンチクショー』と言う
14位:座るときに『よっこいしょ』と言う
15位:親指と小指をたてて『電話』と言う
■「ザギンでチャンネーとシースー」は完全に死語
イマドキこんな言葉を使う人は完全にネタ的に使っているのではないかと思いますが、5位にランクインしている「ザギンなど業界用語を使う」人、そういえばいましたよね。バブルの頃に流行った業界用語がシレっと出てくるあたりに昭和を感じる20代も多い様です。ちなみに、「ザギンでチャンネーとシースー」は、「銀座で姉ちゃん(若い女の子)と寿司」といった感じ。
他にも、7位の「社会の窓」は昭和20年代から30年代にかけて放送されたNHKのラジオ番組から転じて、見えてはいけない男性のズボンの前チャックが開いている状態を指しているのですが……これはイマドキの20代ってどう表現するのか、昭和生まれの筆者としては気になるところ。普通に「ズボンの前、開いてるよ?」ってコソッと教えるのかな?
■ 語尾にカタカナを付けるのは確実にオッサン・オバサン扱い
「~ですネ」「~だヨ」など、語尾の一文字がカタカナになる現象、昭和世代の皆さん、思い当たりませんか?平成世代はもう使っていませんヨ?この語尾がカタカナなるのは9位にランクインしていますが、世代間でギャップを感じる時ってこういうちょっとした言葉の端々にもあるようです。
■ そして堂々の第1位「あたり前田のクラッカー」
昭和37年から昭和43年まで、「前田のクラッカー」でおなじみの前田製菓が単独で提供していたテレビコメディ「てなもんや三度笠」のCMで大ヒットとなったこの言葉。この番組を観ていた人にとって、この言葉は深層心理にも深く刻み込まれているのではないでしょうか?なんせ、大人気番組な上に毎週日曜日に観るたびに「あたり前田のクラッカー」と毎回流れていたのですから。今時の50代はもちろん、その下の世代にまでこの言葉は刷り込まれていっている様ですが、やはり平成生まれからしてみれば「昭和の遺物」。
言葉や仕草というのはその時の世相や流行も反映しているものですが、こうして改めて昭和世代と平成世代を比較してみると、そのギャップの大きさに気づかされるものです。ランキングに入っている「昭和生まれを感じさせる言動」はオッサン成分が多い感じもしますが、筆者も昭和世代、くれぐれも立ち上がる時などに「よっこいしょういち」なんて言わないように気を付けよっと。
情報提供:ソニー生命保険株式会社、ネットエイジア株式会社
(梓川みいな)