アメリカ海軍のイージスシステム搭載巡洋艦ヴィックスバーグ(CG-69)が、総額1億7500万ドル(約190億円)で近代化改修されることが、受注したBAEシステムズによって2020年1月6日(現地時間)明らかにされました。工期は約18か月の予定です。

 ヴィックスバーグは、アメリカ海軍のタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦の23番艦。艦名は南北戦争におけるヴィックスバーグの戦い(1863年)から命名されています。1992年11月に就役しました。

 今回の近代化改修は、一定周期で装備の近代化を図るMODPRD(Modernization Period)に基づくもので、兵装やそのほかの機器を新しいものへと交換し、能力の近代化を図ります。

 具体的な内容は、主機関であるガスタービン推進システムの交換、兵装の要であるイージスシステムのバージョンアップ、通信システムや戦闘ネットワークシステム(CANES)のバージョンアップなど。もちろん、乗組員区画の快適性向上も含まれています。

 これからヴィックスバーグは、バージニア州ノーフォークにあるBAEシステムズのドックに入り、改修に入ります。ノーフォーク艦船修理所のゼネラルマネージャ、デーブ・トーマス氏は「これまでにも私たちは、アメリカ大西洋艦隊の巡洋艦に近代化改修を行ってきました。私たちの巡洋艦近代化改修に関する経験と、協力企業の豊富なノウハウによって、ヴィックスバーグは艦隊における重要な戦力として復帰することでしょう」とコメントしています。

 ヴィックスバーグの近代化改修は、2021年7月に完了予定。このほかにBAEシステムズでは同型艦ゲティスバーグ(CG-64)の近代化改修も受注しており、双方とも2030年代まで第一線にとどまれるようになるとのことです。

<出典・引用>
BAEシステムズ ニュースリリース
Image:U.S.Navy

(咲村珠樹)