パンは何枚切りが至高か、という論争がたびたびネット上で話題にのぼります。
 西日本では5枚切りと4枚切り、東日本では6枚切りと8枚切りをよく見ると言われていますが実際はどうなんでしょう。

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5枚切り

■西と東で主流が違う

 パン食普及協議会のHPに掲載されている、山崎製パン広報担当者の意見によると「関東での出荷・販売は6枚切や8枚切り多く、関西では5枚切りや4枚切りが多い」そうです。関西にも8枚切りがないわけではないそうですが、それでも出荷・販売実績ではこういう結果に。
なお、「県庁所在市別食パン消費ランキング上位5位」の結果をみてみると、消費量・金額ともに京都市、奈良市、神戸市が上位3位と、関西で占められていることがわかります。また、4位と5位は高松市、和歌山市、鳥取市が占めているので、消費量・金額だけで考えると西日本側が優勢なようです。

 5枚切りと6枚切りの差についてはあまりないように感じますが、Twitter上には「5枚切りの場合は週休2日だとして毎日1枚食べるとキリがいいから」という意見もあり、関西の商人気質を感じさせます。

■8枚切りファンとは

 どうやら8枚切りは、戦後に東京の進駐軍がパン製造会社にサンドイッチ用のパンを依頼したことから根付いたようです。
 東日本育ちの筆者も8枚切りで育ったため、いまだ6枚切りだとサンドイッチをするときに厚すぎたり、2枚食べたいときに多すぎたりするという感覚が強くあります。
 8枚切りのファンの人たちには同じような意見が多く見られました。一斤は約1000kcalなので8枚切りと6枚切りでは1枚40kcalほどの差があり、ダイエット中の女性はあえて8枚切りを選んでお腹をごまかすなんていうシビアな意見もありました。

■パン屋さんでは厚さを指定できます

 そんなパンの厚さ論争は常に終わりが見えませんが、パン屋に行けば好きな枚数を指定して切ってもらうことができます。
 サンドイッチ用に12枚切り、ちょっと贅沢をしたい日には4枚切りに…なんて気分や用途に合わせて楽しんでみるのもいいかもしれませんね。

(文:みみみみ)