梅雨が近づきムレや汗でニオイが気になる季節が到来しちゃいますが、オフィスでは管理職のおじさまたちが日々香ばしいニオイを放っていて周りの女子たちが「臭い……」と思っていても、その9割が指摘できないでいるそうです。
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P&Gが男性の5大臭であるタバコ、汗、加齢臭、焼肉、体臭に効果を出す『ファブリーズメン』を5月中旬に発売したのに合わせて、ちょっと興味深い調査結果を発表しました。
調査では30代から50代の管理職の男性100人にアンケートを採ったところ「上司として女性社員に気遣っていること」については83%が「いざという時責任を取る」と頼もしい解答をしていた反面、身だしなみについては8割以上が「ヒゲを剃ったり整えたりする」、7割以上が「寝グセ直しなど整髪をする」「体のニオイケアをする」と答えているのに対して「スーツなどの衣類のニオイケアをする」と答えていた人は5割程度しかいませんでした。
■男性「ニオイに気づかれてない」、女性「臭いです」
以前、編集部ではスメルハラスメントについて取り上げましたが、不快なニオイを撒き散らさないことは最低限のマナーです。しかし実際ではそのニオイに気づいていない場合や「この程度なら相手は気にならないだろう」と思っている人が多いようです。
アンケート結果でも、なんと男性の9割がスーツの臭さに気づかれていないと思っているようでした。
一方で20代から40代の女性会社員300人にアンケートを採ったところ男性の衣類の臭さについては多くの人が困惑しているようで「その人が立ち止まるだけで生乾きのニオイが……」「染み付いたタバコの臭さで吐きそうになった」「臭いと近寄りたくない」など、辛辣な解答をしています。
しかし臭いと思っていてもそのニオイを指摘したことがないという女性は全体の92%にも上り、その理由としては「相手の気分を害するから」「上司に臭いとは言えない」というものが目立ちました。
■知らずしらずのうちに距離を取られていたら、臭いと思われているかも
指摘できない女性がほとんどな中、臭いのを我慢するか黙って相手の上司との距離を取っている人が多いという衝撃の結果も……。
例えば、1つのパソコンを見ながら仕事の相談をするという場合、「ニオイがない上司とは43cm程度の距離を取れば問題ない」と答えている一方で「臭い上司とは66cm以上の距離を取りたい」という解答結果に。また、飲み会で隣になった場合は「臭い上司とは1m程度距離を取りたい」という解答で、これは最早“隣”に座っているとは言えない状態です。
女性は指摘ができない一方で物理的に距離を取ることはあるようで、実に約5人に1人の上司が物理的に距離を取られたことがあると解答していました。
「もしや俺に恋心があるの!?」とおめでたいことを思っちゃう人もいるかもしれませんが、どうやらこれもニオイが原因であることが可能性大なようですよ。
■臭い上司は求心力がない
臭い上司には近づきたくはないという女性たち。けれど仕事だからしょうがなく近くに寄っている……という悲惨な状況になっているようですが、そうなるとどうしてもコミュニケーションの頻度が下がってしまうようです。
いくら仕事ができる上司でも臭かったら部下からの接触の機会が減り、それゆえに求心力も低下。いくら女性社員から信頼されたいと思っていても不快なニオイを放っていては清潔感、好感度、親しみ、果ては尊敬の気持ちまでが低下してしまうという厳しいアンケート結果も出ているようです。
さらに、上司のスーツが臭いと部のセクションや士気が下がり結束力が低下すると答えた人は半数以上も……!
男性の「よき上司でありたい」という気持ちと女性社員が持つ「よい上司はニオイケアもできてる」という認識に大きなギャップがあるようです。
デキる上司はニオイケアができて当たりまえ。部下の心をがっちりとらえて離さない上司は「身だしなみにおいてニオイにまで気遣いできている」ということがマスト事項なんだそうですよ。
仕事はできているはずなのに何となく部下からの信頼が薄い……という上司の皆さんはもしかするとニオイケアを怠っているのかも。
■「香害」や「スメハラ」をしないために
ニオイケアをするために、まずは衣類の洗濯やクリーニングは必須です。スーツも一着を着回すことはせず、ニオイがついたと思った翌日は別のものを着用してその間衣類に臭いケアをほどこし休息させるのが大事。
しかし忙しかったり独身だったりしてなかなかクリーニングにも出せずさらに一着を着っぱなし。という場合は消臭スプレーのみでどうにか対応しているという人が多いようです。
ちなみに、ニオイが気になるからと上から香水をふりかけることは別の記事でも紹介していますが「絶対NG」。
自分ではお気に入りの香りをつけたつもりでも、周りからしたら臭いものにさらなる香料をプラスして歩く「公害レベルのニオイ」と感じられることもあるようです。最近ではこういう現象を「香害」、そして臭い体臭を振りまくことを指す「スメルハラスメント(通称:スメハラ)」という言葉まで誕生しています。結構みんな気にしてるみたいですね。
消臭スプレーは臭いの元から断つために男性よりもニオイに敏感な女性からの印象も悪くはないようです。なかなかクリーニングできないという人はしっとりスプレーして、その後しっかり乾燥させたら徹底消臭できるんだそうですよ。P&Gさんからの発表文だからヨイショするわけではありませんが、夏場臭いを気にする人には特にファブリーズが人気があるようです。
これからクールビスになってよりニオイが気になる季節が到来しますが、自分が気にならなくても既に臭っているかもしれないと思い自発的にニオイケアしておくことがよい上司になるための第一歩かもしれませんね。
【調査概要】
・調査対象:全国の20代~40代の女性社員300人と30代~50代の男性管理職100人
・調査手法:インターネット調査
・調査日程:2016年4月15日(金)~4月18日(月)