某保険会社の1UP(ワンアップ)というCMが、CMソングの印象強さや俳優陣の素敵さもあり、個人的に毎度気になって仕方ありませんが、普段家庭でつくるハンバーグも手軽にワンアップさせたいと常々考えています。
レシピ通りなのにどうしてこんなに上手くいかないの!と思う事が多々あり、テレビでこれが良いといえばそれを試し、ネットで噂になればそれも試しと……でもどれもしっくりいかず。そこで自分なりに色々と研究してみました。そして改良に改良を重ねたどり着いたのがケチャップとマヨネーズをプラスするだけの1アップどころか2アップしちゃう「2アップハンバーグ」。ちなみに、仕事で遅くなることも多いので、ズボラ要素も加えています。
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■普段のハンバーグだねにケチャップとマヨネーズを追加するだけ
作り方は簡単。普段皆さんが自宅でつくるハンバーグの材料に、「ケチャップ」と「マヨネーズ」を加えるだけです。
分量は牛豚合い挽き肉約300グラムに対し、ケチャップ大さじ1~2杯、マヨネーズ1~2杯を加えて他の材料と一緒にこねるだけ。
▼牛豚合い挽き肉約300グラムに対し
・マヨネーズ大さじ1~2杯
・ケチャップ大さじ1~2杯
ケチャップはそれ単体にうまみ成分が凝縮されているのは良く知られています。私は玉ネギをいためる工程が面倒くさく、常々手抜きのできる段取りを考えていました。新玉ならまだしも普段購入する安い玉ネギだと炒める以外甘みを引き出せませんから。そこで出せないなら入れれば良いじゃない!の発想で冷蔵庫にあるケチャップを試しに入れてみたところ、味が見事に1アップ!肉のうまみと混ざり合いほんのわずかに甘みを感じるハンバーグに。ケチャップの量ですが控えめより思い切って大さじ2ぐらい入れる方が個人的には好みです。また、ケチャップの香りがほどよく漂い食を刺激してくれます。ケチャップソースはあまったるくて苦手ですが、この作り方だとそこまで甘くなりません。
そしてマヨネーズはかなり昔、SMAP×SMAPで紹介されていた一手間を参考に。マヨネーズを入れることで、安い肉でも肉汁を出すことができます。これでさらに1アップの計2アップ!混ぜてもマヨネーズの味はほとんどしませんし、加えることで味がまろやかになります。こちらも多少多めの大さじ2入れる方が肉汁ジュワ-となりやすいです。なお、マヨネーズは味に影響をほとんど与えません。
以上がお家でつくるハンバーグを「2アップさせるコツ」……ですが、折角なので以下で今回撮影用につくった「ズボラにつくる2アップハンバーグ」の手順を紹介しておきますね。
■ズボラにつくる2アップハンバーグ
▼材料
牛豚合い挽き肉:だいたい300グラム(350グラムまでなら他の分量はこのままで)
卵:1個
玉ネギ:中1/2個
パン粉:1/2カップ
牛乳:1/2カップ
塩こしょう:少々(マヨケチャは塩気にそこまで影響しないのでいつも作る通りの分量をいれてください)
マヨネーズ:大さじ2
ケチャップ:大さじ2
※子供でも食べられる味付けにしています。大人だけなら粗挽きこしょう、チューブに入ったニンニクなど追加すると一層風味が増して美味しくなります。
▼焼くときに使用
サラダ油:適量
▼手順
1:パン粉を牛乳に浸します
2:玉ネギをみじん切りにします
3:1・2に加え、全ての材料をボールに入れ粘りが出るまでこねます
4:空気を抜きながらハンバーグの形をつくります 真ん中はくぼませておいてください
5:フライパン(今回はスキレットを使用)を良く熱し、中火で焼き色がつくまで片面を焼きます 好みの焼き色がついたらひっくり返して弱火に
蓋をしない場合は弱火でじっくり20分 蓋をして蒸し焼きにする場合には水を大さじ2ほど足して、様子をみながら弱火~中火の10分程度で焼き上がります(蒸し焼きにすると上から肉汁があふれることがあります、ちょっとでもあふれてたらすぐ火をとめてください)
ズボラハンバーグはよくレシピで指示される、玉ネギを炒める工程を省いています。玉ネギ生にならない?と言われることもありますが、ちゃんと焼けばしっかり火が通ります。気になる場合は、みじん切りをより細かくしておくと良いでしょう。焼くのにどうしても時間はかかりますが、それでもご飯を炊きながらなどの時間でちゃちゃっとつくることができます。肉汁ジュワ~とさせたい方は、ぜひちゃちゃっと挑戦してみてください。
(文:栗田まり子)