色と光でキラキラと輝くガラス細工は、いつの時代も人々を虜にしてきました。国内でもガラスを使った作品を作っている作家さんは何人もいますが、その一人が作ったガラスのリンゴに、多くの人が魅せられています。
このガラスのリンゴを作ったのは、大阪のガラス細工作家である“glass工房ココロイロ”さん。「ガラスのリンゴ。中はダイクロとオパールを入れました。きらんきらんです」と、そのリンゴを角度を変えながら映した動画とともにツイッターに投稿しています。
2つの真っ赤なガラスのリンゴの真ん中あたりには、金属を蒸着させたダイクロガラスとオパールが入れられており、光の中で映し出されたリンゴの中で、不思議な青味がかった光を放っているようにも見えます。中に魔法が封じ込められているみたい。
このリンゴの美しさに魅せられた人たちからは、「星のカービィ」シリーズの「みんなで! カービィハンターズZ」「スーパーカービィハンターズ」に出てくるアイテム「ジェムリンゴだ!」という声が次々と。課金で手に入れる事もできるアイテムで様々な事に使えるので、ゲームユーザーたちはこれがあるとゲーム展開が楽になるのです。
と、ゲームの話は置いといて。「幻想的な美しさで見てるだけで幸せです」「オパールが心臓みたいでリンゴが生きてるみたい」「ただただ美しいです」と、その美しさに称賛の声も続々。確かに、そのリンゴの赤は透明度のあるハッキリとした赤で、その中で輝く青味がかった光には吸い寄せられるような幻想的なものを感じます。
ガラスのリンゴについて、作者さんにお話を伺ったところ、ダイクロガラスのキラキラ具合は背景が黒いと分かりやすいのですが、講師として授業のデモンストレーションに使ってみたところ、背景を赤にした結果思ったより見栄えが良かったと感じたのだそう。そこで、「赤から連想されるモチーフ……と考えた結果リンゴになりました」と、題材をリンゴにした経緯を教えて頂きました。
このリンゴはボロシリケイトガラスという耐熱ガラスを酸素バーナーで溶かして作られており、ヘタ(軸)の部分は銅を用いているそう。ガラスはすぐに固まってしまい、素早く作業したほうがいいこともあり、だいたい1つ1時間ぐらいで仕上げているとのこと。
ツイートを見た人たちからは「欲しい」という声も続出していますが、「販売は11月6日から11月12まで近鉄百貨店あべのハルカス近鉄本店の9階KITASで展示販売します。値段を決めかねていますが18000円になるかとおもいます」ということです。
今後、11月12月と近鉄百貨店あべのハルカス近鉄本店で展示する予定があるそう。この展示用にアクセサリーを多くつくっていくということですが、展示が終わってからは、「ドラゴンの骨をモチーフとしたオブジェ制作にとりかかりたいと思っています」と、新たなモチーフへの意気込みを見せていました。
大阪近郊の方は、ガラス細工の美しさを間近に見ることができる展示会に足を運ぶのも良さそうですね。また、ウェブショップもあるそうなので、遠方の方はそちらを覗いてみるのもいいかもしれませんね。
ガラスのリンゴ
中はダイクロとオパールを入れました。きらんきらんです pic.twitter.com/gQBHXitWGM
— glass工房ココロイロ (@Sakura23saku23) October 8, 2019
<記事化協力>
glass工房ココロイロさん(@Sakura23saku23)
(梓川みいな)