4月に入り、入学や就職などで新生活を始める人も多いのでは。中には親元を離れ、1人暮らしする不安を抱えている場合も少なくないかもしれません。そんな人に向け、料理研究家のリュウジさんが自身の経験に基づく「1人暮らしの食生活」に関する豆知識をTwitterに投稿し、その実用的な内容で注目を集めています。

 リュウジさんは「料理のおにいさん」として、各メディアで人気を集める料理研究家。紹介するレシピは作りやすく、ちょっとした工夫で本格的な味になると評判です。

 この春1人暮らしを始め、食生活に不安のある人に向け、リュウジさんは自身の経験に根ざした「これだけ覚えておけばOK」なポイントをツイート。その内容は次の通りです。

・パスタはコスパも保存性も汎用性も神

・ご飯は一度に3合は炊いて一人前づつ冷凍するといつでも食える

・余った野菜は全部コンソメで煮ればおけ

・鶏胸肉は栄養価もコスパも神、安い時に買って冷凍しましょう

 リュウジさんによると「月収9万円時代をこれで乗り切りました」と、非常に実践的なもの。続くツイートでは、

「魚は基本高いから塩鮭と缶詰めのサバ缶、ツナ缶だけでいいす

たんぱく質を摂取するなら卵もいい、卵食ってれば死なないと言われるほど栄養価が高いしなにより保存がきいて安いです」

 というアドバイスもしています。

 乾燥パスタは安いものの場合、500gで100円を下回るものもあるほど。しかも賞味期限も長く保存がききます。パスタソースも市販のレトルトが種類豊富ですし、飽きずに食べられます。

 炊飯器と電子レンジ、冷凍冷蔵庫が家にある場合は、一度に3合程度炊いておき、お茶碗1膳分ずつ小分けにして冷凍しておくと帰りが遅くなり、ご飯を炊く時間がない……という場合でも対応できます。冷凍する場合は、炊きたての段階で小分けにして冷凍すると、保温中に水分が飛ばず炊きたての食感のまま保存可能。

 野菜が中途半端に余った場合は、とりあえずザックリ切って、コンソメスープにしてしまうと便利です。コンソメは顆粒タイプの方が量を調整しやすいのですが、キューブでも水加減で調整すればOK。

 もし中途半端に余ったソーセージやベーコンがある場合、それも入れてしまいましょう。ドイツ料理の「アイントプフ(Eintopf=鍋1つでできるシチューの意)」や、フランス料理の「ポトフ」みたいになります。

 鶏むね肉は、スーパーで売られている肉の中で最も安い部類に入るもの。また低脂肪高たんぱくと、栄養価の面でも注目の食材なので、安売りしている時に買って冷凍保存しておくと便利。大まかに切り分けて冷凍しておくと、解凍も早く調理の際、手間が省けます。

 塩鮭やツナ缶、サバ缶も比較的安く手に入る食材。塩鮭も冷凍保存可能です。卵も色々応用のきく食材で、おおむね10個パックが200円未満と安く便利。特売日には100円以下で売られることもあります。

 筆者の場合、これに加えて乾麺のうどんと、めんつゆ、3個パックになった充填式の豆腐も常備しています。めんつゆはうどんやそばだけでなく、かけてよし、煮物に使ってもよしと応用範囲が広い調味料。ツナ缶を具材にした釜揚げうどんなんかも美味しいですよ。

 初めてのひとり暮らし、自炊も初めて……と不安に思う人も、リュウジさんのアドバイスを参考に、食費を抑えながら充実した食生活を送るのも悪くないですよ。意外と料理の楽しさに目覚めちゃうかも。

<記事化協力>
リュウジさん(@ore825)
※画像は「リュウジ@料理のおにいさんバズレシピ」さんTwitterからのスクリーンショットです。

(咲村珠樹)