2021年も気づけば11月。各地で紅葉が見頃となっています。そんな中、「切り折り紙作家」として活動されているヤムシスワークスさんが、折り紙を使って秋の紅葉をみごと表現しています。

 「切り折り紙」とは、ヤムシスワークスさん曰く「半分に折った紙をハサミで切り抜き、それを折ったり曲げたりして立体にする『紙遊び』」という手法。これを用いて、普段からカエルなどの小さな生物や、身近な花を題材にした作品作りを行っており、今回の作品でも色鮮やかなイロハモミジにくわえ、その下でくつろぐカエルたちを表現しています。

 今回の作品は、過去の「紅葉」に関する作品をみた人からの依頼だったといい、「紅葉を見上げるカエル」というリクエストに応えた物。「脳裏に浮かんだ風景を形にしています」と思い浮かんだそのままの世界が、現実世界で再現されています。

サラリーマンの傍ら、切り折り紙作家として活動されている投稿者。

題材は小さな生き物や身近な花。

 作品づくりについては「リアル過ぎず・デフォルメし過ぎず・かわい過ぎず・かっこよ過ぎず」を心がけているといい、同時に「自分の『好き』を信じた世界観」を貫くよう注意もしているそうです。

 今回の作品についての「こだわりポイント」も聞いてみました。すると、「折り紙1枚1枚をハサミで切り抜いて、ピンセットで折り目を付けた」点とのこと。「葉の部分も赤い折り紙で作ったというわけでもなく、オレンジと赤のグラデーションで塗装したものも織り交ぜています」と細かい見どころも教えてくれました。

オレンジと赤のグラデーションで塗装された紅葉。

 また、作品画像をじっと見てみると、先端部分には独特のギザギザが。「そこも切って作った部分です。是非注目していただければ」とのことでした。

「小さな生き物や、植物がいる風景を切り取ったかのような生き生きとした作品」を自身のSNSで公開している投稿者。

  ヤムシスワークスさんは、Twitterの他にInstagramでも作品を公開しています。

 「小さな生き物や、植物がいる風景を切り取ったかのような生き生きとした作品を見て、ちょっとクスッとしてしまうような世界観を心がけているんですよ」

 本稿を読んで興味を持った方は、ぜひその世界を覗いてみてください。

<記事化協力>
ヤムシスワークスさん(Twitter/Instagram:@yamshis_works)

(向山純平)