秋も終わり、冬が顔を覗かせて来たこの時期は「銀杏落葉」という季語があるほど、黄色く色づいたイチョウの葉が道に落ち、じゅうたんのようになっているのを見掛けるようになりました。
街路樹でも多く用いられているイチョウ。その落ち葉を見事なバラの花に変化させた作品が、Twitterで多くの人を釘付けにしています。
イチョウの落ち葉で作るバラの花をTwitterで披露したinori(@kusabanaasobi)さんは、作ってみたくなる素敵な草花遊びを数多く考案している「New草花あそび研究所」の所長さん。子どもの頃からイチョウの葉っぱを集めて握り、お花に見立てて遊んでいたそうです。
これまでにも何度かイチョウの葉のバラや、サクラ、アケビ、ハナミズキなどの落ち葉でもバラを作ってTwitterに投稿されていましたが、イチョウの葉のバラには少し納得がいかないところがあったとのこと。そこで、さらにリアルなバラになるよう葉っぱの下を裂くことで、今回はよりリアルなバラの花びらの丸みを再現することが出来たそうです。
inoriさんによると「葉をまとめて持つだけでもバラのようになるのですが、扇形の葉の形のせいで収まりが悪く思っていました。今日は芯の巻き方、葉の下を割く方法、束ねた葉を広い面で押さえる留め方を工夫してみました」と、画像と動画を用いて、以前よりリアルに再現されたイチョウのバラの花ができるまでを解説しています。
また、コツとして、「てっぺんを揃えながらダーツを寄せるように巻くようにする」、「最初は花びら部分5枚くらいの小さな花を作る」「留める位置は上の方にして、花びらが開きにくい時は裂いてしまう」「輪ゴムだと簡単に作る事が出来る」と、初心者にも分かりやすい紹介もされています。
inoriさんに、これからイチョウの葉でバラを作る人へのアドバイスをうかがったところ「葉っぱをまとめて持って輪ゴムで留めるだけでも鮮やかな黄色の美しいバラができます。少しリアルにするなら花びらの芯の部分を巻いて作ってから、花びらを重ねます。さらにリアルにする時は葉の下を裂いて巻く今回の作り方がおすすめです。 また、今回の作り方で作る時は、葉っぱは落ちてすぐの物よりも時間が経ってペラペラになったものが作りやすいです」と、3つの方法での作り方を教えて頂きました。
外で遊ぶことが少なくなっている現代ですが、自然にある物を使い創意工夫して遊ぶことで、豊かな感性が養われていきます。また、いつもと違った視点で楽しむことで、良い思い出も作ることが出来ると思います。inoriさんは汐文社より「パパッと葉っぱが大へんしん!季節の草花あそび」も刊行されており、自然の物を活用した、楽しいおもちゃも紹介されています。
イチョウのバラです。
葉をまとめて持つだけでもバラのようになるのですが、扇形の葉の形のせいで収まりが悪く思っていました。今日は芯の巻き方、葉の下を割く方法、束ねた葉を広い面で押さえる留め方を工夫してみました。ちなみに4枚の写真はそれぞれ違うバラです(作り方の確認のため)。動画は↓ pic.twitter.com/fJFuABqXxP— inori (@kusabanaasobi) November 25, 2021
<記事化協力>
inoriさん(@kusabanaasobi)
(戦魂)