4月26日は「よい風呂の日」。正式名称は「日本入浴協会・よい風呂の日」で、この記念日は2022年に日本記念日協会にて正式に認定された、わりと新しい記念日です。4(よい)26(風呂)という語呂合わせから、4月26日になりました。
「健康・美容効果が高い日本人の宝の習慣の素晴らしさを意識し、さらに入浴における正しい知識を会得して、楽しく安全にお風呂時間を過ごして欲しい」という思いから制定された記念日ですが、そもそも「(身体に)よい風呂」の入り方とは?
ネットにはさまざま情報があふれていますが、できればしっかり知識のあるかたに話を聞きたいもの。そこで今回は新見正則医院の院長・新見正則さん(以下、新見先生)に協力いただきました。
【新見正則先生プロフィール】
新見正則医院院長。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。20代は外科医、30代は免疫学者、40代は漢方医として研鑽を積む。
現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。
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■ 入浴は「長く浸かれる温度で、ちょっと長めに」
新見先生によるとシャワーだけではなく、しっかりとお湯に浸かって入浴する方が良いとのこと。「体を芯から温めることが大切」と語ります。
入浴は短いよりも長い方が良いので、「長く浸かれる温度に設定して、ちょっと長めに」とアドバイス。難しく考えずに、リラックスして入浴することが大切なのだとか。
「ちょっと長め」というと何分くらいなのでしょうか。人にとっては20~30分くらい浸かる人もいますし、中には60分以上浸かる人も。理想的な入浴時間について聞くと「自分が気持ちいい時間でいいでしょう」と回答。注意点をあげるとすれば、熱すぎるお湯での長時間の入浴はダメなんだそうです。
■ とにかくリラックスして入浴を
軽くお湯を体にかけてお風呂に浸かるタイプと、体をしっかりと洗ってからお風呂に浸かるタイプの人がいますが、どちらの方が体にとっては良いのでしょうか。
気になったので聞いてみたところ、どちらでも良く「とにかくリラックスして、気楽に」と新見先生。リラックスしてのんびり温かいお湯に浸かることが大事なんですね。
ただし、「多量の飲酒時など、気分が悪い時は控えましょう」と注意も促します。また、少々微熱があっても入浴して問題は無いそう。問題は「入浴後の湯冷め」とのことです。
■ 予防接種を受けた時でも入浴はOK
ちなみに記者が子どもの頃、学校で予防接種の注射を打った時、「今日は入浴はさけてください」と言われていました。これはなぜなのか?新見先生に聞くと「注射を打った後でも、入浴は問題ありません」と一言。えー!では子どもの頃の言われていたことは何だったんだ……。「昔は注射の傷からばい菌が入ると思ったのでしょう」。
最後に、現在サウナがブームになっているのでサウナについても注意点などを聞いてみました。すると、「慣れない人が長時間は危険」「汗をかくので水分補給はしっかりと」「サウナも気持ち良い範囲で!」との回答。
入浴もサウナも、それぞれ自分の体に合った方法で、リラックスしておこなうことが何よりも重要なようです。みなさんも参考にしてみてください。
<記事化協力>
新見正則医院院長・新見正則さん
<参考・引用>
日本入浴協会
(佐藤圭亮)