「働き方改革」が叫ばれはじめて、仕事の「効率化」が強く求められるようになっています。このため、短時間で高い生産性を出す必要があり、業務中に行う「効果的な気分転換」の仕方にも注目が集まっています。

 そこで、事務的な作業による一時的・心理的なストレスを低減する機能がある「γ-アミノ酪酸(GABA)」を配合した、メンタルバランスチョコレート「GABA(ギャバ)」を発売する江崎グリコ株式会社が、2018年12月14日に「仕事中の休憩 実態調査」という調査結果を発表しました。

■ 「効率化」を求めるあまり休憩しにくい環境に

 調査では一般企業で働く800人(20代から50代まで各200人、各世代男女比1:1)を対象に、仕事中の休憩に関する調査を実施。その結果によると、ビジネスパーソンの実に6割以上が「以前より短時間で効率よく仕事する」(66.1%)と働き方改革の影響で効率化を最優先していることが分かったそうです。このため、半数もの人が「以前と比較して職場で“ちょっとした休憩”がとりにくくなった」(50.0%)と感じているのだとか。

 しかし、仕事の生産性を高めるには「休憩」を取ることも重要。実際、9割以上が 「仕事中も適度に休憩を入れることで効率が良くなると思う」(91.4%)と答えており、同じく全体の9割以上が「仕事の合間に“ちょっとした休憩”を効果的にとり入れたい」(91.8%)と、その必要性を実感しています。

■ 効果的な「ちょっとした休憩」とは?

 とはいっても、限られた業務時間の中で、効果的な休憩はどういうものがあるのか、ということが分からない人も多い様子。自分に合った仕事中の“ちょっとした休憩”をしているかと聞くと、3人に1人が「自分に合った方法が分からない」(32.6%)と回答しています。

 一方、仕事中の“ちょっとした休憩”の適切なとり方があるとしたら知りたいかと聞くと、全体の82.3%が「知りたい」と答え、なかでも20代では9割にも上っています。

 そこで、「仕事中の“ちょっとした休憩”でしっかり休めるもの」を聞いてみると、「コーヒーや紅茶を飲む」(26.3%)、「お茶や水を飲む」(21.4%)、「トイレに行く」(18.8%)、「チョコなど甘いお菓子を食べる」(17.6%)の順に。

 筆者はライター業を生業にしていますが、取材中や執筆中の「集中力」は必要不可欠。仕事中は脳内ぐるんぐるん集中しまくって作業を行います。そこで個人的に色々な「集中力向上」法を実践していますが、上記にある「飲み物」や「トイレに行く」は生理現象なのであたりまえとして、グリコの発表だからと忖度しているわけではなく、実際によく実践しているのは「チョコ」の摂取(たまに大福という時もある)。仕事と仕事の合間に、集中力にブーストをかけるために、チョコだけにチョコチョコ摂取しています。

 さて、滑ったところで話を戻しますが、この効果的な休憩方法。世代別で効果が実感できる方法を順にならべて見ていくと、効果を実感しているものが異なっていることが分かります。

 興味深いのは、20代と50代の「外の空気を吸う」。この項目が5位以内に入っている場合には、かわりに「たばこを吸う」が6位以下になっています。20代なら7位、50代なら6位。

 逆に5位以内に「たばこを吸う」が入っている30代、40代の働き盛りは「外の空気を吸う」の項目は30代が9.0%で9位。40代が9.5%で6位になっていました。30代、40代はそろそろ健康も気になるお年頃。気分転換をする場合には、たばこの前に「外の空気を吸う」を意識して優先してみると体にとってはよりいいかもしれません。

▼仕事中の“ちょっとした休憩”でしっかり休めるもの
【20代】
1:コーヒーや紅茶を飲む(25.0%)
1:チョコなど甘いお菓子を食べる(25.0%)
3:お茶や水を飲む(23.5%)
4:トイレに行く(20.0%)
5:外の空気を吸う(14.0%)

【30代】
1:コーヒーや紅茶を飲む(24.0%)
2:お茶や水を飲む(21.0%)
3:トイレに行く(20.0%)
4:チョコなど甘いお菓子を食べる(19.5%)
5:たばこを吸う(13.5%)

【40代】
1:コーヒーや紅茶を飲む(26.0%)
2:トイレに行く(18.5%)
3:お茶や水を飲む(17.5%)
4:たばこを吸う(14.0%)
5:チョコなど甘いお菓子を食べる(12.0%)

【50代】
1:コーヒーや紅茶を飲む(30.0%)
2:お茶や水を飲む(23.5%)
3:トイレに行く(16.5%)
4:外の空気を吸う(14.5%)
5:チョコなど甘いお菓子を食べる(14.0%)

■ 逆効果だと思う「ちょっとした休憩」は?
 
 仕事のパフォーマンスアップに欠かせない仕事中の“ちょっとした休憩”ですが、やってはいるものの「やってはいるものの、しっかり休憩できていると思えないこと」についても調査が行われています。1位は、やりがちな「ネットサーフィンやSNSをチェックをする」(46.2%)、次いで「ゲームをする」(39.1%)が挙げられました。スマホひとつで手軽にできることからついやりがちな行為ですが、集中しすぎて逆効果になっているようです。

 あと気になったのが3位の「トイレに行く」。トイレはそもそもリフレッシュを求める休憩というよりは、生理現象のあたりまえの行為なので、それはしかたないという気もしてしまいます。

1:ネットサーフィンやSNSをチェックする(46.2%)
2:ゲームをする(39.1%)
3:トイレに行く(30.9%)
4:カフェや喫茶店に行く(30.8%)
5:たばこを吸う(24.2%)

 休憩方法や効果については、それぞれ異なるとは思いますが、特にこれから年末に向けての繁忙期。上記を参考に、自分に合うものをとり入れてみるといいかもしれません。

 なお、今回調査を行ったグリコの「GABA(ギャバ)」より、めくって楽しい数量限定シール「みやぞんのストレスみくじ」付き商品が2018年12月18日から全国で発売されるそうです。「みやぞんのストレスみくじ」はミルク・ビター共通で、各店舗にてなくなり次第販売終了。クスッと笑えるシールになっているとのことなので、その日の診断結果を楽しみがてら仕事の合間のチョコチョコ休憩用に試してみるといいかもしれません。チョコだけに。(しつこい)

<調査概要>
■実施時期:2018年10月30日(火)~10月31日(水)
■調査手法:インターネット調査
■調査対象:全国の20代~50代の有職男女800人(各年代ごとに男女別に100人ずつ)

情報提供:江崎グリコ株式会社

(宮崎美和子)