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【うちの本棚】第三回 バビル2世/横山光輝

うちの本棚毎週水曜連載の『うちの本棚』、第三回目となる今回は、横山光輝の『バビル2世』をご紹介。
本作は、アニメ化もされた、横山光輝の代表作のひとつ。それまで『鉄人28号』のヒットからロボットものの印象が強かった横山に超能力SFのイメージが加わった。
古代、地球にやって来た宇宙人は、宇宙船が故障して帰ることができなくなり、時の権力者を利用して「バベルの塔」を建造させ、宇宙に信号を送るつもりだったが、建設途中に事故があり、塔は崩壊。地球人として暮らすことを余儀なくされる。

  • 宇宙船のコンピュータを初めとした超科学の遺産を、自分と同じ能力を有した子孫に与えるよう、コンピュータにプログラムしてこの世を去る。
     時を隔て、主人公・浩一にその能力が目覚め「バビル2世」として、同じ能力を持つヨミと戦うことになるのだった。
     なんにでも変形可能な「ロデム」、巨鳥ロボット「ロプロス」、巨大ロボット「ポセイドン」の3つのしもべを従えて、果てしない戦いが始まる。

     超能力が巷でブームになる直前に描かれた作品としても知られる本作は、アニメ版の主題歌で「サイコキネシス」「テレパシー」といったESP用語を広めた功績もあるだろう。

     当初刊行された「チャンピオンコミックス」版では、完結エピソードが収録されないままになっていたが、「コミック セレクト」版で初収録。後を追うように「チャンピオンコミックス」でも、11巻刊行から数年の間を置いて12巻が刊行された。

    『その名は101』は、『バビル2世』の続編。

    ■初出:少年チャンピオン
    ■書誌:少年チャンピオンコミックス/全12巻
         秋田コミック セレクト/全8巻
         秋田文庫/全8巻
         愛蔵版/全8巻
         秋田トップコミックス(コンビニ向け)/全14巻

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    フリーライター。ライター集団「涼風家[SUZUKAZE-YA]」の中心メンバー。
    『ニューハーフという生き方』『AV女優の裏(共著)』などの単行本あり。
    女性向けのセックス情報誌やレディースコミックを中心に「GON!」等のサブカルチャー誌にも執筆。ヲタクな記事は「comic GON!」に掲載していたほか、ブログでも漫画や映画に関する記事を掲載中。
    本コラム「うちの本棚」は作者・テーマ別にして「ブクログのパブー」から電子書籍として刊行しています。
    また最近は小説の執筆に力を入れています。
    仮想空間「Second Life」やってます^^

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