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【うちの本棚】164回 新造人間キャシャーン・GOLD.SIDE/浅井まさのぶ版

update:

キャシャーン-浅井「うちの本棚」、今回は浅井まさのぶ版『新造人間キャシャーン』を取り上げます。

複数あるコミカライズ版の中でもアニメオリジナルの雰囲気をもっとも再現している点で、決定版ともいえるでしょう。


  • 【関連:163回 新造人間キャシャーン・PLATINUM.SIDE/タツノコプロ】
     
    秋田書店の「冒険王」に連載された、浅井まさのぶ版のコミカライズ作品が本作である。

    連載は1973年~1974年だが、単行本化されるのはこの英知出版「トラウママンガブックス」が初めてだった。実写版映画の公開というきっかけがなければいまでも単行本化のチャンスがなかったかもしれないと思う。
    『新造人間キャシャーン』にはほかに、講談社「テレビマガジン」連載版やエースファイブコミックス描き下ろし版とコミカライズ作品があるわけだが、本作、浅井まさのぶ版がもっともテレビ放映オリジナルを忠実に再現しているのではないだろうか。またページ数的にも取り上げたエピソードを再現するのに十分な量があったのだと思う(実際にはアニメの進行とコミック版の進行は同時なので、厳密には“再現”という言葉は当てはまらないが)。

    本書の巻末には浅井の「あとがき」が収録されていて、当時の思い出を語っている。連載開始にあたりタツノコプロでデッサン力を確認されたり、キャシャーンの画はタツノコ側で多少の修整が加えられたとのことである。それでもアニメのキャラクター設定に近い描写を基本に描かれた浅井版は、ビデオなど映像としてテレビ放送を残せなかった当時の子供たちには、放送後にも楽しめるメディアになっていたのは確かだろう。その意味では本作が連載終了後すぐに単行本化されなかったのは大変残念なことである。

    初出:秋田書店「冒険王」1973年10月号~1974年7月号

    書 名/新造人間キャシャーン・GOLD.SIDE
    著者名/浅井まさのぶ(原作・吉田竜夫とタツノコプロ)
    出版元/英知出版
    判 型/B6判
    定 価/2400円
    シリーズ名/トラウママンガブックス
    初版発行日/2004年11月12日
    収録作品/新造人間キャシャーン「冒険王」連載版・全10話

    (文:猫目ユウ / http://suzukaze-ya.jimdo.com/

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    フリーライター。ライター集団「涼風家[SUZUKAZE-YA]」の中心メンバー。
    『ニューハーフという生き方』『AV女優の裏(共著)』などの単行本あり。
    女性向けのセックス情報誌やレディースコミックを中心に「GON!」等のサブカルチャー誌にも執筆。ヲタクな記事は「comic GON!」に掲載していたほか、ブログでも漫画や映画に関する記事を掲載中。
    本コラム「うちの本棚」は作者・テーマ別にして「ブクログのパブー」から電子書籍として刊行しています。
    また最近は小説の執筆に力を入れています。
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