レイセオンは2019年9月16日(現地時間)、新型の中距離空対空ミサイル「Peregrine」を開発中であることを発表しました。従来より小型軽量で低コスト、そしてドローンや巡航ミサイルにも対応するミサイルだといいます。
レイセオンの新型中距離空対空ミサイル「Peregrine」は、全長6フィート(約180cm)、重さ150ポンド(約68kg)強というコンパクトなもの。F-22やF-35といった第5世代戦闘機のウエポンベイに対応し、従来のものと比較して、およそ倍の量のミサイルをステルス性を損なわず携行することが可能だといいます。ミサイルの名称となっている「Peregrine」は、ハヤブサの仲間の総称。
また、搭載されるセンサー類は悪天候にも強く、人間が操縦する航空機だけでなく、ドローン(無人機)や巡航ミサイルまで対応。移動・固定目標を問わず、探知・追跡が可能としています。
レイセオンの先進ミサイルシステム担当副社長、トーマス・バッシング博士は「Peregrineはアメリカ、そしてその同盟国の戦闘機により多くのミサイル携行を可能にし、戦闘における優位性を確固たるものにします。先進的なセンサー、誘導、そして推進システムを従来より小さな本体に凝縮し、空対空ミサイルの開発をより大きく飛躍させるものとなるでしょう」とコメントしています。
搭載に関しては、従来の第4・第5世代戦闘機のランチャーに対応しており、容易にミサイルの携行数を倍にすることができると発表しています。現時点で詳細な性能については明らかになっていませんが、近い将来に実機が披露されるものと思われます。
<出典・引用>
レイセオン プレスリリース
Image:Raytheon
(咲村珠樹)