LINE株式会社が運営するスマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」で全国の高校生男女を対象に流行語に関する調査が実施されました。

 調査内容は「高校生が今年(2021年)流行しそうだと思う言葉は?」「その言葉が流行しそうだと思う理由は?」「高校生が今年は使わなさそうだと思う、昨年の流行語は?」「高校生が知っている過去の流行語は?高校生にあまり知られていない過去の流行語は?」の4項目。

 LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査で調査対象は日本全国の高校1年生~3年生の男女。実施時期は2021年2月3日~4日です。

 高校生が答えた今年いちばん流行りそうな言葉の1位は「ぴえん」。泣き声の「ぴえーん」を省略した、泣いているさまを表す擬音語です。以前の調査「2020年流行語、みんな知ってる?使ってる?」で10代が使っている流行語においては8位だった「ぴえん」ですが、今回の調査では男女ともに1位を獲得する根強い人気をみせました。

 全体2位には「おはようでやんす」がランクイン。「2020年インスタ流行語大賞」の流行語部門では7位だったこの「おはようでやんす」はYouTuberグループの「ウチら3姉妹」のメンバーである「とーあ」が使い、TikTokで話題になった言葉。メイク動画が多いチャンネルということもあり、女子高生人気が強く2位という結果に。男子高生ではランキング外でした。

 全体3位は「あせあせ」。焦っているときに絵文字のような感覚で使うことの多い言葉で「遅れてスミマセン。あせあせ」というように使います。この言葉は女子高生人気が高いようです。

 続いて全体4位は「○○しか勝たん」。5位は「それなー」がランクインしています。

 そのほか割合は少ないものの「~してもろて」や、女性歌手「Ado(アド)」の曲名で話題の「うっせぇわ」や「密です」などの言葉や、TikTokから流行った「いややばいでしょって話だよね」、Snow Manのメンバー向井康二さんが使っている「もみあげ手裏剣」など、さまざまな言葉がランクイン。

 また全体的に男子高生よりも女子高生のほうが流行語に敏感なのか、テレビに出ているタレントや有名人がよく使う言葉をキャッチしている様子がうかがえる結果となりました。

 こういった言葉が流行しそうだと思う理由については、「まわりの友だちや知り合いが使っているから」が全学年でTOPに。2位以降は学年により差が見られますが、YouTubeやTikTok、TwitterなどのSNS関連、そしてインターネット(SNS以外)の影響が大きいようです。

その言葉が流行しそうだと思う理由は?

 昨年の流行語で今年は使わなさそうだと思う言葉1位は男女ともに「ぴえんヶ丘どすこい之助」。2021年に流行しそうだと思う言葉1位である「ぴえん」の進化系です。2位以降は「ぎゃきゅん」「397(サンキューな)」「はにゃ」と続き、いずれも全体の半数以上の高校生が使わなさそうと答えています。

高校生が今年は使わなさそうだと思う、昨年の流行語は?

 最後に紹介するのは1990~2010年代の流行語について、イマドキの高校生はどのくらい知っているのかを聞いたランキング。今回調査をした昔の流行語の中で「知っているものはない」と答えた人は5%とごく少数。意外に高校生は昔の流行語も知っていることがわかりました。

 高校生の認知度がTOPだったのは「激おこぷんぷん丸」、2位が「リア充」、3位が「どんだけ~」と8割台で続きます。「激おこぷんぷん丸」はいまもTwitterなどで使われているようで、男子高校1年生の今年流行りそうな言葉にランクインしていました。「リア充」「どんだけ~」は、いまでもテレビなどのメディアでよく使われているため、知っている高校生が多いようです。

 一方、高校生にあまり知られていない流行語の1位は「ゲットン」。手に入れた/ゲットしたという意味で使われていた言葉です。5位の「バリ3」は、当時携帯の電波の受信状態を示すマークが3本線だったことから使われていた言葉。スマートフォンが主流の現在からすると、想像しがたい言葉なのかもしれません。

高校生が知っている過去の流行語は?高校生にあまり知られていない過去の流行語は?

 時代によって流行りは変わるもの。流行語を知れば高校生たちの“今”を垣間見ることができます。長引くおうち時間の家族の会話のひとつとして「こんな流行語、知ってる?」なんて問題を出しあうのも楽しいかもしれませんね。

【調査について】
LINEユーザーを対象にしたスマートフォンWeb調査
調査対象:日本全国の高校1年生~3年生の男女
実施時期:2021年2月3日~4日
有効回収数:1050サンプル

情報提供・出典:LINEリサーチ

※初出時、記事末尾に掲載した調査期間の日付に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。