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実態調査「リモートワーク“あるある”」 土佐兄弟・有輝と伊藤寧々が動画でコミカルに再現

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 始業ギリギリまで布団の中、会議中の下半身はパジャマのまま、会社に出社したのはいいけれど、この上司とは「はじめまして」だか分からない……。

 こんな「リモートワーク“あるある”」を体験したのは、入社直後からリモートワークを経験した2020年4月新卒入社組。通称「リモートワークネイティブ」と呼ばれる世代です。この2020年新卒入社組100名を対象に、アサヒグループ食品株式会社がリモートワークの実態調査を実施。結果および、結果をもとにした動画を4月20日に公開しました。

  •  動画タイトルは「クリーム玄米ブラン全日本 NWT 選手権 2021」。NWTとは「ニューワーキングテクニック(New Working Technic)」の略称で、「リモートワーク」という新しい働き方「ニューノーマルあるある」をユニークな演出で表現するとともに、栄養調整食品「クリーム玄米ブラン」を訴求する目的でつくられました。同シリーズからは「ブルーベリー」「カカオ」「クリームチーズ」「メープル」が4月12日にリニューアルされたばかりです。

     出演しているのは、“あるある”コントで人気の芸人「土佐兄弟・有輝さん」と、元乃木坂46で女優の「伊藤寧々さん」の2人。それぞれ主演の「オフィスワーク」篇と「リモートワーク」篇が公開されています。

    ■ リモートワークからの久々の出社は「一大イベント」

     土佐兄弟・有輝さん主演の「オフィスワーク」篇は、広告会社入社1年目の「承認欲求強め」な新入社員・西山健太(23歳)が久しぶりにオフィスに出社したという設定。スポーツ実況風のナレーションとともに進行していきます。

    西山健太(23歳)

     オフィスに入った有輝さんは、入ってすぐ一人の上司と目があいます。しかし、入社直後からリモートワークで働いてきたからこその弊害「この上司がはじめましてかどうかわからない」問題に直面。

     そこでわずかに逡巡した後、いちかばちかの賭け「ギャンブル・ザ・はじめまして」に45度のおじぎ、最敬礼でいどみます。結果、無事勝利!

    いちかばちかの挨拶

     次にデスクで誰かと電話している有輝さん。ペン回しを披露しつつ、相手に対してしつこいほどの「出社してるよ」「会社にいるよ」アピールで、爆上がりのテンションを隠しきれません。ちなみにペン回しは、監督に気に入られて採用された有輝さんのアドリブ。「ペン回しが役に立つ日が来るとは…。学校であんなに意味がなかったことなのに」と撮影現場で語っていたそうです。

    変にテンションがあがる出社

     この「オフィスワーク」篇は、実態調査における「リモートワーク中のオフィスワーク時の意識や行動」という質問結果が反映されています。なお、記載された%は質問に回答があった「あてはまる」+「ややあてはまる」の合計値です。

     入社直後からリモートワークだったゆえか、用意された質問には高い順から「リモート続きで直接会わないので顔と名前が一致しない」(63.0%)、「リアルで会うとリモート時に想像していた見た目と差があって驚く」(61.0%)が選ばれています。どうやらリモートで顔をあわせているとはいえ、リアルに会うと不思議な感覚に陥る人が少なくないようです。

     また「久々に出社するときは緊張してしまう」(61.0%)、「久々に出社するとテンションが上がり、出社してることを人に言いたくなる」(38.0%)も割と高い率をだしており、出社自体が一大イベントになっている心境がうかがえます。

    【リモートワーク中のオフィスワーク時の意識や行動(n=100)】
    (スコアは「あてはまる」+「ややあてはまる」の合計値)

    ・リモート続きで直接会わないので顔と名前が一致しない(63.0%)
    ・久々に出社するときは緊張してしまう(61.0%)
    ・リアルで会うとリモート時に想像していた見た目と差があって驚く(61.0%)
    ・リモートで一緒に仕事をしているがリアルで会ったことがない人と会うと変な感じになる(57.0%)
    ・出社時に会った人に対し、初対面だっけ?とよくわからなくなる(54.0%)
    ・久々に出社するとテンションが上がり、出社してることを人に言いたくなる(38.0%)
    ・久々に出社したらいつもより忙しくて、ついつい食べ損ねてしまうことがある(36.0%)
    ・あまり出社しないため、働きながらデスクで食べるような社会人ぽい行為ができていないので、未だに憧れがある(34.0%)

    ■ リモートワーク中「上司にばれたら怒られそうなことをしている」人が7割

     元乃木坂46で女優の伊藤寧々さんが主演した「リモートワーク」篇は、かわいくて真面目だけど手の抜き方も熟知したズボラタイプの入社2年目、メーカー勤務の山田美香(24歳)が主人公。

    山田美香(24歳)

     いきなり布団に入った就寝中の状況からはじまります。するとナレーションで「会議まであと10秒」のカウントダウン。スパーンと布団を蹴り上げたかと思うと、アクションシーンさながらの動きで伊藤さん演じる山田美香はベッドからデスクへと移動し、無事ゴール。

    起きたてMEETING

     次の場面では、上にはいつのまにかジャケットをはおっている山田。しかし下はパジャマのまま。大丈夫か?とおもいきや、ここで「テレビ会議の解像度ならバレません」という解説のナレーション。なるほど。シャツっぽいパジャマなら上から羽織ればごまかしが利くようです。

    フォーマル・カモフラージュ
    リモートワークあるある

     その後会議の最中、不自然にフレームアウトしてクリーム玄米ブランを一口囓ります。画面にもどって口を手元で隠しつつモグモグ。すると急に意見を求められ、出た言い訳が「マイクオフなのにずっと喋ってました~テヘ」。口元おさえてモグモグしてたら確かに何か喋ってるようには見えるでしょうが……、リモートだからこそ使える言い訳には変に関心させられます。

    隠れて何かを食べるのもあるある

     多少大げさに描かれていますが、この動画にも勿論元ネタがあります。調査の中の「自宅でのリモートワーク時の意識や行動」という項目です。

     答えは高いものから「もっと気軽に先輩や上司に相談したい」(85.0%)、「発言のタイミングが難しい」(79.0%)と上司も安心な、仕事に対して積極的なものが選ばれています。

     しかし問題はここから……。次いで「始業開始直前まで寝ている」(68.0%)、「リモート会議時は上半身だけ着替えて出席」(67.0%)などの回答が割と高い率で挙げられており、よく言えば「リラックス」、悪く言えば「だらけた」姿勢で仕事している感じがうかがえます。

    【自宅でのリモートワーク時の意識や行動(n=100)】
    (スコアは「あてはまる」+「ややあてはまる」の合計値)

    ・もっと気軽に先輩や上司に相談したい(85.0%)
    ・発言のタイミングが難しい(79.0%)
    ・正直、上司にばれたら怒られそうなことをしている(70.0%)
    ・始業開始直前まで寝ている(68.0%)
    ・PCの傍らにお菓子や食べ物などを置いている(67.0%)
    ・リモートワークで間食を食べる回数が増えた(67.0%)
    ・リモート会議時は上半身だけ着替えて出席(67.0%)
    ・会話の始まるギリギリまでベッドにいたことがある(65.0%)
    ・リモート会議中にこっそり食べていたら、突然話を振られて焦ったことがある(30.0%)

     他にも上記の中で気になるのが「正直、上司にばれたら怒られそうなことをしている」(70.0%)という回答。これに関しては「上司に怒られそうな、リモートワーク時の秘密」という質問が自由回答形式で行われています。

     服装については「パンツ一丁!」「下はスウェットのまま」「下半身は部屋着」「下はジャージ」「下はパジャマのまま」とフリーダムすぎる下半身服装事情が明らかに。まぁ、これは割とTVで取り上げられるほど話題になっていたので想定内ではないでしょうか。

     その他は「家事をしながら仕事する」という、家だししょうが無いかな?と思うものから、「わりと寝ている」「実は一日何も仕事をしない日がある」という上司がみたら涙目な回答もあげられています。オンとオフの切り替え、メリハリをつけた仕事はリモートワークの課題としてありそうです。

    ■ リモートワーク中の生活習慣の悩み

     なお、この調査ではリモートワーク中の生活習慣についても調査しています。すると8割の人が「運動不足」(86.0%)を自認しているのは想定内として、半数以上の人が「食生活の栄養バランスの乱れ・偏り」(54.0%)を自認。

    生活習慣

     偏る理由をきいてみると「料理を作るのが面倒くさい」(35.2%)が最も多く、次いであまり動かないためか「お腹が空かない」(25.9%)、「面倒」(24.1%)、食事を取る時間がない(22.2%)となり、食事自体を特におそろかにしている様子が明らかとなっています。

     しかし一方では「自宅でのリモートワーク時の意識や行動」の調査にあるとおり、7割近くもの人が「リモートワークで間食を食べる回数が増えた」(67.0%)と答えており、これに着目したアサヒグループ食品株式会社は発表の中で「間食をおやつとして楽しむだけではなく、栄養バランスを整えるチャンスとして活用してみてはいかがでしょうか」と推奨しています。

    情報提供:アサヒグループ食品株式会社

    (宮崎美和子)

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