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4月29日は「国際ダンスデー」 日常にダンスを取り入れる方法を考えてみた

 日本では祝日「昭和の日」として知られている4月29日。文化芸術面では「国際ダンスデー」という記念日が制定されています。

 そのほかの記念日は、「ナポリタンの日」や「畳の日」など。「ナポリタンの日」もかなり気になるところですが、筆者はバレエ歴20年超えのライター。国際ダンスデーの由来を解説しつつ「普段ダンスに関わりのない人がダンスを日常に取り入れるには?」ということを考えていきます。

  • ■ 国際ダンスデーの由来

     4月29日は、フランスのダンサー・振付家であったジャン=ジョルジュ・ノヴェール(1727年~1810年)の誕生日です。ノヴェールは、バレエが、踊りや物語・音楽・舞台装置などとひとつになった「総合芸術」であるべきという論を提唱し、のちのバレエ界に影響を与えた人物。

     彼の功績をたたえ、1982年、ユネスコの舞台芸術部門「国際演劇協会(International Theatre Institute:ITI)」が4月29日を「国際ダンスデー」と定めました。

     4月29日には、ダンスのパフォーマンスやワークショップなどが世界各地で開催され、ダンスをしている人はもちろん、普段ダンスと関わりのない人々がダンスに触れることが期待されています。

     SNSでは、「#internationaldanceday」のタグを付けて、バレエや社交ダンス、モダンダンス、タップダンスなどの投稿が多数見られます。気になる方は、ぜひ検索してみてください。

     また、毎年ダンサーや振付家から選出された1人が代表メッセージを発表しています。2023年の代表者は、中国のダンサー・振付家であるYang Liping氏です。

     過去2度、日本人も代表者に選出されています。1998年に、前衛的なダンスで国際的な評価を受けた大野一雄氏が、2005年に、当時、英国ロイヤルバレエ団のプリンシパル(最高位のダンサー)で、現在は新国立劇場バレエ団の芸術監督を務める吉田都氏が代表者に選出されました。

    ■ ダンスは踊るだけじゃない!

     冒頭でも書いたとおり、筆者はバレエを20年以上やっているので、ダンスは身近な存在です。むしろ生活の一部ともいえます。踊る楽しさ、踊った後の開放感、表現の幅が広がる感覚、鍛錬の重要さなどダンス(筆者の場合はバレエ)から学んだことは多く、ダンスをやっていて良かったと感じる日々です。

     しかし、ダンスは「自分には関係ないもの」「生活に必要のないもの」と感じる方も多いでしょう。2012年以降、中学校の体育でダンスが必修化されたため、授業でダンスを踊ったり創作したりした人もいると思いますが、恥ずかしさが拭えなかった人も多いはず。

     しかし、ダンスは踊るだけじゃないのです。取り組みやすいのは「観る」こと。今の時代、YouTubeを開けば、たくさんのダンス動画があります。

     筆者は、最近K-POPアイドルが好きなのですが、アイドルのダンス練習動画やプロのダンサーがアイドルのダンスを解説する動画などを観て、バレエ以外のダンスにも興味を持つようになりました。(時間ができたら習ってみたいのです)

     「この人の動きすごい!」「なんでこんな風に動けるの?」……こんな疑問や感動がダンスに触れる入り口になります。

     また、子どもがいる方は「習わせる」という触れ方もあります。バレエの話にはなりますが、子どもがバレエを習い始めたことで、バレエを好きになり、親子でバレエを習い始めるという方は案外多いです。

     ぜひ4月29日の国際ダンスデーをきっかけにダンスに触れてみてください。 

    (上村舞)

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  • 上村舞Writer

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    福岡県出身。大学卒業後、検察事務官として検察庁で勤務。退職後はフリーランスのWEBライターとして、20年以上続けるバレエや法律、地元・福岡の記事を執筆している。今も週4回レッスンに通い、舞台に立つほどバレエが大好き。

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