秋になると厄介なのが「ひっつき虫(もしくはくっつき虫)」と呼ばれる様々な植物の種子(果実)。その形状なども相まって、衣服に触れるとその名のごとく「ひっついて」しまうため、頭を悩まされる方も多いのでは。

 そんなひっつき虫、細かいものが多いため一度「ひっつく」と、なかなか取り除けないのもまた難点。ところが、あるものを使うことでキレイに拭き取れる、という投稿がTwitterで大きな話題となっています。

 「去年ぐらいにした、ひっつき虫だらけになったツイートに、ウェットティッシュで擦ると簡単に取れますよ!とサラッとリプしてくれた方、本当にありがとうございます!今日はあなたに救われました。当時はあまり信じていなかったことをお許しください」

 そんなつぶやきに、ある様子をおさめた画像をつけて自身のTwitterに投稿したのは、釣りする大学生さん。一体どんな画像かというと、そこには釣りする大学生さんが着用していた衣服と腰につけてたキャップに冒頭の「ひっつき虫」が、ものの見事に「ひっついて」しまっている様子。

 ちなみに、このツイートに登場するひっつき虫は「ヌスビトハギ」と呼ばれるものですが、これは細かいカギ状の突起があり、平らな形状も相まって衣服全体に面ファスナー(ベルクロ/マジックテープ)式にまとわりつくタイプ。しかも、一度くっつくとなかなか取り除くことが難しく、洗濯する際も一苦労。筆者も、過去何度か「遭遇」し、随分と難儀したものです。

 しかしながら、これだけだとただの「目撃情報」。ところが、釣りする大学生さんの投稿が話題になったのは、2枚目の画像なんです。そこには、先ほどのヌスビトハギに対して、ウェットティッシュで拭いたところ、なんとものの見事に拭き取れてしまっています。

 この投稿には、驚きの声が多数。リプライ(返信)欄でも、筆者同様に、過去悩まされていたと思われる方からの驚きの声に、3万を超えるいいねと大きな反響となりました。

 後ほどの投稿で「通知がすごい(笑)」と、この反響に驚かれた釣りする大学生さんですが、自身がこのライフハックを知ったのは去年のこと。今回と同様、ひっつき虫に「遭遇」してしまった様子をTwitterに投稿したことがきっかけでした。

「当時も、絶望的なくらいひっつき虫だらけになっていたんですが、その時に、『ウェットティッシュを使えばいい』という返信をいただきまして。それを思い出して試してみたんです」

 とのこと。ちなみに、軽く撫でた程度でキレイに拭き取れたそうです。ウェットティッシュの不織布は服よりも毛羽立っていて、より「ひっつき虫」の小さなトゲが引っ掛かりやすくなっているからのようです。ちょうど、エチケットブラシで服の細かいホコリを取る原理に似ているかもしれません。

 ひっつき虫の中には、表面に粘り気があって衣服にくっつくタイプのものもあります。ウェットティッシュはその場合にも、粘液を拭き取ることができるため効果がありそうです。

 誰もが試してみたい秋ならではのライフハック。余談ですが、今回記事にするにあたり、筆者も色々と調べてみたのですが、ウェットティッシュ以外でも軍手やペットボトルを使うのも効果があるようです。

<記事化協力>
釣りする大学生さん(@BuyhR)

(向山純平)