パナソニック株式会社が母の日に先駆けて5月9日、スマホアプリを通じてレコーダー本体にスマホで撮影した写真や動画を送信できる「おうちクラウドディーガ」にちなみ、「離れて暮らすオトナ親子のコミュニケーション」に関する調査を行いその結果を発表。また、出産や旅立ち、誕生日や記念日などの家族の絆を紹介したコンセプトムービー「Creative ! 『家族をつなぐ』」も公開しました。

 そもそも「母の日」は母親に感謝を表す日とされていますが、その発祥を調べてみると奉公中の子どもが教会で母親と面会できる「マザリングサンデー」(イギリス、アイルランド)だったり、女性老人ホームで生活する孤独な「忘れられた母」を喜ばせるために贈り物をしたという話(オーストラリア)だったり、亡き母親を偲び教会で記念会を催したこと(アメリカ、日本)だったりと様々。しかし、どれも共通するのは「会うことができない」母親への感謝を捧げる行事だということです。連休で帰省して母親に会ってきた、という方もいらっしゃるでしょうが、大人になって親元を離れてしまうと、会う機会が減ってしまいがちです。

 パナソニック株式会社が、親と同居していない「子世代(30~40代の既婚男女2000人)」と、子と同居していない「親世代(30~40代の既婚の子どもを持つ男女300人)」を対象に、離れて暮らす親子のコミュニケーションに関する調査を実施したところ、1年前に比較して、親と会う機会が減ったと回答した子世代は19.2%。そして、1か月のうち離れて暮らす親のこと・子のことを思い出す頻度を親世代・子世代に尋ねると、子世代の平均14.6回に対し、親世代は倍近い平均25.8回という回答結果となりました。やはり子どものことが心配になるんですね。

■母親が一番欲しいものとは?

 とはいえ、親に会いたいのは子どもも同じ。離れて暮らす親との時間をもっと作りたいと思う回答も、子世代全体の半数近い46.0%を占めています。理想のコミュニケーションの頻度を尋ねた回答の平均を見ると、子世代、親世代ともに「月に4.9回」という値が出ました。だいたい週に1度プラスアルファ、という感じです。

 なかなか時間が作れない分、プレゼントとかをするにしても、子側が選ぶ母の日に贈りたいものが「お花」「ケーキ・お菓子・果物など」「服装雑貨・小物」の順に対し、親世代の母親の側は「子や孫と一緒の時間を過ごすこと」が欲しいもののトップに。ついで「お花」、そして「子や孫の写真や動画」、「子や孫のメッセージや手紙」と続き、親子のギャップは顕著です。母親が欲しいものは、家族の絆に関わるものが上位に目立ちます。

▼子世代が選ぶ母の日に送りたいものTOP5
1位:お花 47.9%
2位:ケーキ・お菓子・果物など 28.4%
3位:服装雑貨・小物 20.1%
4位:食品・名産品など 15.2%
5位:家族と一緒の時間を過ごすこと 11.4%

▼親世代の母親が母の日に本当に欲しいものTOP5
1位:子や孫と一緒の時間を過ごすこと 23.5%
2位:お花 18.6%
3位:子や孫の写真・動画 17.6%
4位:子や孫からのメッセージや手紙 14.7%
5位:ケーキ・お菓子・果物など 13.7%

 しかし、親が会いたいと思ってくれていても離れて暮らしている場合には気軽に会いにいけないことも少なくありません。そんな思いもあってか子世代の4人に3人は「親孝行したい」(73.5%)と願っています。

■いくつになっても親にとっては子は子のまま

 ちなみにこの調査は「おうちクラウドディーガ」に関したものなので、写真や動画のプレゼント効果についても調べられています。それによると、子世代の47.3%が「家族の写真や動画を見せると親が喜ぶ」と回答。これが子ども(孫)がいる場合では60.9%にはね上がります。親世代全体でも59.7%と、過半数が「子や孫の写真や動画を見るのが嬉しい」と回答していますが……?

 子側としては「自分の家族」や「孫の写真」が親に喜ばれると思っているのに対し……実は60.0%もの親が子どもとのコミュニケーションを通じて知りたいことに「子ども自身が元気にしているかどうか知りたい」を選んでいます。つまり子が大人になっても親にとっては子は子のまま。いくつになっても可愛い子どもには変わりないという事なんでしょうね。

情報提供:パナソニック株式会社

(咲村珠樹)