宮城県女川町が7月1日、同町の公式Xアカウントに「大切なお知らせ」と題した文書を掲載。町内で行われたイベントで痴漢行為が確認されたとし、「痴漢に依らず犯罪行為を行う人は、イベントに来ないでください」と、強い言葉で怒りを表明しました。

 宮城県女川(おながわ)町は、宮城県中部の牡鹿(おしか)半島に位置する、人口約6000人の町。町内にある女川漁港はサンマや牡蠣などの海産物で知られるほか、特色豊かなイベントが盛んに開催されており、県内外から多くの観光客が訪れています。

 文書は、女川町長とともに「おながわ四季のまつり」実行委員会会長、「おながわ春のまつり」実行委員会会長の連名で発表。

 「本町で行われたイベントにおいて痴漢行為が確認されました」とし、具体的なイベント名について明言は避けつつも、「このような卑劣な行為は決して許されません」と強い抗議の意思を示しました。

町内イベントで発生した痴漢行為に対する抗議を述べる同町のXポスト

 そのうえで文書では、「女川町への来訪を楽しみにいただいている皆様に、このような残念なお知らせをお伝えする結果となったことについて、お詫びいたします」と謝罪。

 今後のイベントについては関係各所による防犯対策を講じ、被害者と協議のうえで厳正な対処を行うとし、「イベントにお越しいただく皆様が不安な思いを感じることの無いよう、努めてまいります」と述べました。

 文書の最後には、「痴漢に依らず犯罪行為を行う人は、イベントに来ないでください」と、異例の極めて強い口調で怒りを表明。安全なイベントを妨げる人物に対する毅然とした姿勢を打ち出しました。

 東日本大震災による壊滅的な被害から復興を遂げ、著名人にもファンを公言する人々が多いなど、県内屈指の観光地になっている女川町。自治体の文書としては異例とも言える強い口調の声明からは、来訪客の人々に対する町の深い想いが感じられます。

<参考・引用>
女川町公式Xアカウント(@TownOnagawa

(天谷窓大)