この時期になると“雪のようなくちどけ…”でおなじみの冬季限定チョコレート『Meltykiss(メルティーキッス)』が発売になりますよね。口にいれるとたちまち溶け濃厚さが広がる癖になる味わいで、毎年発売を心待ちにしているファンは多いようです。今年はプレミアムショコラ、フルーティー濃いちご、薫る濃抹茶、くちどけラム&レーズンの4種類がリリースされており、若い人を中心に話題になっています。
そんな中、早速メルティーキッスの“薫る濃抹茶”について何とも奇妙な発見をしたツイートが話題になっています。
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Twitterユーザーの西さんが「全くお役立ちしない」と前置きしたのは、メルティーキッスの抹茶味を食べた後にコーラを飲むと口の中が「お盆の実家の仏壇前」のような香りになるというもの。この話題は多くの人の関心をひいたようで、ツイートにはお気に入りが9,000もつけられていました。確かにこれは気になる!
というわけで、実際に筆者が今期発売された“薫る濃抹茶”とコカ・コーラで試してみたところ……たしかに口の中が「お盆の実家の仏壇前」に!
■なぜ抹茶チョコ×コーラ=仏壇前?
抹茶の風味がコーラの独特な風味と絡まり合い、記憶の中にある「畳のい草の香り」「木造の家の香り」「夏の濡れた土の香り」「仏壇に備えられた線香の香り」を引っ張り出してきたのではないかと推測しました。
そこで調べてみたところ、コーラの特徴的な香りはクローブ(丁字)、カーネーションの匂い成分、シナモンの匂い成分などの組み合わせが出していると言われていました。料理に使うシナモンスティックとクローブを実際に嗅いでみたところ、古い木造の家や土を思い出すような匂いが!また、仏壇を想起させる線香の一般的な杉線香の場合は杉の葉を粉砕したものが練られて成形されているそうなので、これに抹茶が加われば近い香りと感じてしまうのかもしれません。
■抹茶(茶の葉)×コーラ(クローブ、カーネーション、シナモン)=土、杉の葉(木造家屋)、い草
人は似た味や同じ成分を持つものについて、最も一般的な食物の味に例えて言い表すことがあります。代表的なのがワインのニュアンスですが、ワインに使われているのはブドウ果汁のみにもかかわらずリンゴ、蜂蜜、白桃、パイナップル、バニラ、腐葉土、タバコなど実際に入れていないものの風味を感じることがあります。
これは、例えばバニラの風味があるワインの場合はワインの熟成に新樽を使用し、その際にワインに溶け込んだヴァニリンという成分がまるでバニラかミルクのような風味を感じさせるからだと言います。今回のメルティーキッスとコーラには線香もい草も土も含まれていませんが、もしかするとそれぞれに似た香り成分が含まれているのかもしれませんね。気になったという人は、ぜひこの食べ合わせについてチャレンジしてみてくださいね!
▼出典
西さん(@720n)
(文:大路実歩子)