買い物袋有料化で、エコバッグや自分で持ち込んだ袋に入れる事も多くなりました。一部コンビニでも先行で買い物袋の有料化が進み、7月には全コンビニでも実施され、中にはお客様自身で袋詰めしないといけなくなるお店もあるようです。

 そこで、1日500回ほど袋詰めをしている現役コンビニ店員でもある筆者が、効率の良い袋詰めを紹介していきます。袋詰めの基本イメージは「家」。大事なのは「柱」と「床」です。建築の話じゃないですよ?

■ 基本は家をイメージ

 袋詰めの基本は「家」と言うことを筆者は新人の時に教わりました。

 隅に背が高く固いものを置く「柱」、重い物を底に入れる「床」、平らな物で側面に「壁」潰れにくい物を下に、柔らかい物を上にする「階段」、最後にネギなどの長いものを刺す「煙突」といった感じで袋詰めすると、商品を傷つけず多く商品を入れることができ、持ち帰るときにずれたりしにくいと言うことです。次から各項目で詳細に説明していきます。

(1)柱:四隅に背が高く固いものを置いていく
(2)床:重いものを底に置いていく
(3)壁:平らなもので側面をうめていく
(4)階段:柔らかいものを床の上に順に積み上げる
(5)煙突:長いものを刺して最後隙間をうめる

■「柱」は倒れない様にする

 袋詰めの最初にするのが「柱」を作ることペットボトルや紙パック商品は基本的に隅に置くのが良いです。四角のペットボトルは寝かせて下に敷く「床」にもなりますが、紙パックを寝かせて下に敷くと潰れるので注意。簡単に固くて背の高い物は隅に置くと考えれば良いと思います。

■重い物、潰れにくい物を「床」にする

 袋詰めの「床」になる物はある程度重くて固い物にすると良いと言われます。例えばレンジアップのお米や、トレイに入っていたり袋が破けにくいタイプの冷凍品、重い物を乗せても潰れたり商品がダメになりにくい発泡スチロールが使われているカップ焼きそばやカップうどん等。要は重さに強い物を下に入れていきます。

■「壁」は箱物や平らな物がいい

 最初に作った「柱」の間に「壁」としてお菓子の箱やほうれん草等の葉物野菜などを置いて行きます。理由としては、お肉や魚のトレイ、薄くて鋭利な物が何かの拍子に袋を内側から破いてしまうのを防ぐ為です。

 コンビニでもお惣菜の紙の入れ物、店内で作る揚げ物の紙製の入れ物が内側からレジ袋を破いて何回袋を交換した事か……それを防止する為にも壁を作ると良いです。コンビニ店員歴10年となりますが、未だに注意していても店内で作る揚げ物の袋がレジ袋を破いていくので、本当に注意してください。

■重い物を下に、軽い物を上にして「階段」を作っていく

 コンビニやスーパーによくある、ラップがされているタイプのおつまみ。これを偶数買う場合はラップ側を内側にして重ねるとラップ部分が破れません。発泡スチロールの大きさが異なる場合は、上に小さいもの(軽いもの)、下に大きいもの(重いもの)が来るよう重ねて入れていくのがコツです。

 お肉やお魚などの場合はラップ部分を重ねると汁漏れが気になるので、この場合はラップ面をあわせず単に大きいものから順に重ねて階段をつくっていってください。その際、1~2パックずつ小袋(荷詰め台にあるビニール袋)に入れていくと、多少ラップ面を保護できます。そしてポテトチップスや小さいお菓子等、軽い物は蓋をする様に上にのせるだけ。

■最後に「煙突」

 最後に長ネギや新聞、棒状の長いお菓子や細長い子供向けのおもちゃ等、長いものは隙間に詰めていってください。ただし、ずれない様に他の配置を微調整する必要はあります。

 スーパーやコンビニで働いたことがある人は新人研修を思い出せたかなと思います。袋詰め、基本は家を作ると覚えれば簡単かなと思います。大事なのは「柱」と「床」、これさえ守れればあとはそうそう変になることはないとは思うので、袋詰めをする時に思い出して貰えれば幸いです。あと気をつけるのは本当にお惣菜の紙でできた袋です。あれは本当に内側から袋を破いていきますので注意を。

(戦魂)