Twitterで今こんな事が話題になっています。
高校生がレストランで大量の1円玉で支払うイタズラをしようとしたところ、店員さんにその場で重さを計られ「1円玉はジャスト1g」ゆえに「g数=お支払い金額になる」という対応をうけたと。この話題にネットでは「神対応」「知識とはこう使うもの」などなど大絶賛です!
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たしかに1円玉を計ってみたらジャスト1gでした。
ちなみに他の硬貨を計ってみたところ以下の重さに。
5円玉→5g
10円玉→5g
50円玉→5g
100円玉→5g
500円玉→7g
10セント→5g
20セント→6g
1ユーロ→8g
2ユーロ →9g
日本円の硬貨は5円玉から100円玉まで同じ5gなんだ!と一瞬誤解しそうになりますが、5円・3.75g、10円・4.5g、50円・4g、100円・4.8gが正式。あれ、どうして誤差が出たのだろう?
前置きはここまでにして、本題です。
1円玉は1gというのは誤りではありませんが、本当にネットで言われているとおり、1円玉の重さ合計=枚数(金額)とみなしていいものか?実際に計ってみました。
まず1円玉を100枚用意。
10枚ずつ増やして計っていきました。すると、60枚を超えたあたりで1gの誤差が発生。さらに100枚全て計ったところ2gの誤差が。
たしかに1円=1gなのに何故誤差が出たのでしょう。1円玉を眺めていたら表側の右上に汚れが付着しているものを発見。計ってみたら1gになりましたが、使用したはかりが小数点第一位以下を計ることができないため表示上では以下が切り捨てられている可能性があります。そのため、使うはかりとわずかに付着した汚れの蓄積により重さに誤差が生じていると考えられます。
調べてみたところ、1円玉は1gであるものの、使っていくうちに削れてしまったり汚れが付着していくために、あくまでも「約1g」と考えた方が良いという意見がネットにもありました。
じゃあ、今回のように大量の小銭でお支払いされたらどうするの!! とお困りの皆さん、ご安心ください。
通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律の第七条の「法貨としての通用限度」によると「貨幣は、額面価格の二十倍までを限り、法貨として通用する」とのことなので、つまり1貨種につき20枚までであれば使用可能。21枚以上になると使用を拒否することができるそうですよ。
高校生のイタズラに対して一休さん並の知識を持ってして対応したレストランの店員さんにはグッジョブ! と拍手を送りたいですが、青春の1ページだとしてもお店の手を煩わせることはしないようにしてくださいね。
▼参考:
togetter(951070)
通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律 第七条(e-gov)
通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律 別表第一 貨幣の素材等 第一条関係(e-gov)
(文:大路実歩子)