「うちの本棚」、今回は板橋しゅうほうの『アイ・シティ』をご紹介します。アニメ化もされた板橋の代表作です。
初出は「月刊スーパーアクション」83年6月号~84年8月号で、その後「アクションコミックス(B6版)」で全2巻で刊行された作品。上記のデータはアニメ化の際刊行された雑誌サイズの特別版。
板橋しゅうほうの作品を読んだのは「out」に連載された『ペイルココーン』が最初だったが、実質的にはこの『アイ・シティ』から読み始めた印象がある。
人工的に超能力(的な能力)を発揮するヘッドメーターズと呼ばれる(能力を発揮する際額に力のレベルが数字で表示されるためそう呼ばれる)主人公Kとその娘アイ、ふたりと偶然であったことから巻き込まれることになる警官のライデン、Kの異性クローンK2、を中心に、壮大なストーリーが展開していく作品だ。
作中登場するテレビ局の名前が「THX1138」となっているあたり、ジョージ・ルーカスの『THX1138』にインスパイアされた作品なのかもしれない。
全体的な作画はアメコミの影響が強く、まだしゅうほうカラーに溶け込んでいない印象を受ける。このあとの『Hei!ギャモン』あたりからこなれていい感じになっていくのだが…。
しかしあらためてデータをみていたら、本作も初出から30年近くが経っているということに驚いた。とはいえ内容は古くなっている印象はなく、充分に楽しめるものだった。
書 名/アイ・シティ(上・下) 著者名/板橋しゅうほう 出版元/双葉社 判 型/B5 定 価/各880円 シリーズ名/アクションコミックス 初版発行日/1986年8月10日 収録作品/アイ・シティ |
■ライター紹介
【猫目ユウ】
ミニコミ誌「TOWER」に関わりながらライターデビュー。主にアダルト系雑誌を中心にコラムやレビューを執筆。「GON!」「シーメール白書」「レディースコミック 微熱」では連載コーナーも担当。著書に『ニューハーフという生き方』『AV女優の裏(共著)』など。