アサリの砂抜きって、ものすごく面倒じゃないですか?
一般的には水に対して約3%の塩を入れてからボールに新聞紙などを被せて暗く静かにし、3時間から5時間も放置しなければなりません。

非常に面倒な上失敗したら、今日のごはんどうしたらいいの……じゃりじゃりしたアサリなんか食べたくないし……と暗い気持ちにならざるを得ないですよね。

【関連:ポン酢漬け肉が「味噌漬け味」になるという裏技料理に挑戦してみた】

砂抜きしたアサリで酒蒸しを作りました

そんな憂鬱さからついついアサリを避けがちの人に超朗報なトスカナブルーさん(@tuscanblue2015)さんのツイートが話題になっていました。
なんと、約50度のお湯にアサリを入れて15分放置するだけで砂抜きができちゃうんだそうです。

時間のかかる砂抜きが敬遠され、アサリの消費量が減少しているというニュースを見て、「基本は塩水で時間をかける砂出し。ただし、時間がなくてアサリをあきらめなければならない人向けに、こういう方法も世の中にはあります」という応援の意味で紹介したところ大反響に!今回の記事化にも快くご協力いただきました。

■旨味成分がUPし身はふっくら!

これはヒートショック現象を利用したアサリの洗い方で、旨味成分のコハク酸が増えて美味しくなり、さらに身がふっくらするという一石三鳥な砂抜き方法なんだそうです。

アサリと温度計

実際に試してみたところ、たしかにお湯に浸けた瞬間あさりがべろんと身を出したじゃないですか! すごいです。そのまま殻と殻を湯の中でこすり洗いし、一度お湯を捨ててから再び約50度のお湯に入れて待つこと15分。みるみるうちにお湯が濁ってきてびっくりしました。

みるみる汚れが出てくる

あまりに濁ってくるようならさらにお湯を替えてもいいようですが、筆者は1回替えただけで十分砂抜きできていました。

【手順】
・約50度のお湯を用意
・1度軽く湯の中でこすり洗い
・湯を替えて15分放置

■温度計がない人向けの裏技

ちなみに温度設定できるポットや調理用温度計がない人は、沸騰させたお湯に同じ量の水を入れると約50度になるので試してみてくださいね。なお、温度については「温度はアサリの大きさや季節によって臨機応変に変えてみてください」とのこと。小粒ばかりなら45度~50度くらいの温度でもよさそうですね。

【50度のお湯を温度計なしで作る裏技】
沸騰したお湯に同じ量の水を加える。

沸騰したお湯に同じ量の水を入れる

砂抜きが嫌でアサリを避けていた人も、もうこれで怖くないですね。それに、閉店間際のスーパーで半額になったアサリにちょいちょい心奪われる人にとっては良い手段かも。もう半額シールを諦めることはしなくて済むのですから!
今日から酒蒸しでも味噌汁でもボンゴレでも、どんどんアサリ料理にチャレンジすべく砂抜きしまくってみてくださいね!

(文:大路実歩子)