おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

虚礼年賀状、もうやめたら?(深水英一郎氏寄稿)

update:

 いよいよ12月となりました。この時期、急に年の瀬感が増してくるわけですが、「やんなくちゃ……」と心の中がざわざわするのは、ヤツのせいです。

 そう年賀状

  •  みなさん、年賀状早めに書いてますでしょうか? 私は毎年必ずギリギリです。世の中のほとんどの人がギリギリに出しているに違いないと思ってるのですが、どうでしょうか? 書き出したら楽しいんですが、私はやっぱりギリギリになってしまいます。これ以上遅れたらもう元旦に届きませんよ、というギリギリに出してます。

     億劫な理由ははっきりしていて、メールとかLINEとか、なんなら動画やLIVEもある現代、相手が元気かどうかとか秒で確認できる時代でありながら、ハガキで挨拶状を送る意味。

     まったくないと思います

     ネットがない時代だったら年に一度連絡しあうのも大事だったと思いますが、年配の方にまで携帯やスマホが普及した今は、年賀状の意味はなくなってしまっていると思います。

     もちろん年賀状を書くのが楽しみ、という人は続けたらよいと思うのですが、なんとなくズルズル続けてしまっている人。あなたがやめてしまったとしても、相手は困らないと思います。いわゆる、虚礼年賀状ですね。

     謹賀新年って印刷したやつに「お元気ですか?」「また遊びに来てね?」って書くやつ。そんなこと書いても遊びに来てくれた試しがないですよね。……って僕だけですかね。みなさんのところには来てたらすいません。

    【おたくま経済新聞編集部より:執筆者についての説明】

     本稿は、メールマガジンサービス「まぐまぐ」の開発・発案者で「メルマガの父」と呼ばれ、未来検索ブラジル元代表、ニュースサイト「ガジェット通信」の立ち上げ等もおこなった深水英一郎氏からの寄稿記事です。

    ■ 虚礼年賀状を撲滅したい

     年賀ハガキの発行枚数って、2003年の44億枚をピークにどんどん下がって今はその半分以下の18億枚(2022年用)なんですよ。随分減ったもののまだ18億枚も発行されている。どうやったらこれら億単位の虚礼をもっと減らせるのか。ひとつずつ考えていきましょう。

    【会社・職場】

     まず職場。社内で年賀状を送り合うのは意味がない。普段から連絡して、リモート会議で顔を合わせてるのに、お元気ですかもないもんだ。

     会社同士で送り合うのも意味ないですよね。そもそも元旦、会社休みだし、誰も見ない。

    【学校】

     学校の友達や先生にも不要でしょう。ついこないだまで学校で顔つき合わせてた人に送らなくても良い。

     先生も喜んでると限りません。わたしの知り合いの子どもの話ですが、学校の先生から「年賀状は迷惑なので送らないでください」と言われたそうです。「迷惑」ってのはなかなか過激なワードですが、それぐらい年賀状を憎んでいる先生もいる、ってことですね。先生って年賀状喜んでくれてるとおもってたけど、卒業生含めるとすごい数届くわけで、そりゃ大変です。

    【旧友】

     昔の友達、はどうでしょう。ここは微妙なゾーンに入ってくると思いますが、毎年年賀状を送りあっている友達がいたとしたら、今年の年賀状にはメアドやLINEのQRコードやSNSのIDを印刷して、来年から年賀状はやめるので、連絡はこちらで、って書けばいいだけですね。

     今年は仕方ないですが、来年はやめられます。

    【親戚】

     家族とか親戚とかはどうでしょう。ここも微妙ですが、昔の友だちと同様の対応でよいと思います。来年からは年賀状やめます、と書いて送る。

     ここまででかなり削減できてると思うのですがいかがでしょうか。

    はじめての年賀状

     ただ、わたくし個人的には残したい部分があります。子どもがはじめて書く年賀状は残したい。相手は祖父母や親しい友だちなどいかがでしょうか。だって、はじめてハガキを書いた体験が「年賀状」って人は多いと思うから。ハガキを出す練習の意味もありますし、小さい子どもが、誰かに年賀状を書く、っていうのは虚礼ではないでしょう。それぐらいのことはやってもいいと思います。

     今、6歳~8歳の子どもの数が300万人弱ぐらいなので、その子らが2~3通年賀状を出すのはアリ、とすると年賀状の発行枚数は1000万枚ぐらいに抑えられますね。それに返事する場合は2000万枚ですが。

    ■ スマホ持ってそうな人には送らなくてよい

     一番わかりやすい考え方の基準はこれじゃないかなと思います。

     「スマホ持ってそうな人には送らなくてよい

     心のなかにぽわぽわと、やっぱり年賀状送らなくちゃいけないかも?と迷いがでてきたら、これを唱えてください。

     スマホ持っている人はいつでも連絡できるわけだから年賀状はいらないんです。気持ちをしっかり持って、虚礼年賀状廃止にみなさん挑んでいただければとおもいます。もちろん、すぐに実現すると楽観視しているわけではありません。ですので、わたし自身も、虚礼年賀状がなくなるまで、毎年このような記事を書いていこうと思います。

    (執筆・深水英一郎:https://twitter.com/fukamie

    あわせて読みたい関連記事
  • 2026年も大漁!年賀状「隠しデザイン」を本気で探した結果
    季節・行事, 雑学

    2026年も大漁!年賀状「隠しデザイン」を本気で探した結果

  • 音声入力が当たり前の世界
    インターネット, 雑学・コラム

    えっ!まだキーボードで入力してるの? 2倍速入力も狙える「音声入力」に乗り換えよ…

  • キン肉マン作者に届いた3D年賀状に驚き モチーフはまさかの「サンシャイン」
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    キン肉マン作者に届いた3D年賀状に驚き モチーフはまさかの「サンシャイン」

  • 年賀状隠しメッセージ2025
    季節・行事, 雑学

    2025年もあるぞ!年賀状隠しメッセージの場所はここだ!

  • 中川大志、年賀状CMでギター弾き語り
    企業・サービス, 経済

    中川大志、年賀状CMでギター弾き語り!趣里が声を演じる3色の鳥「チッチチ」との共…

  • 2024年賀状の隠しメッセージ
    季節・行事, 雑学

    2024年もあるぞ!年賀はがき「隠しメッセージ」はこれだ!

  • 画像提供:オオジカオリさん(@ojikaori)
    インターネット, びっくり・驚き

    海岸に漂着していた謎の板 刷ってみたら半世紀前の版画板だったことが判明

  • 【2023年版】芸が細かすぎる、年賀状の隠しメッセージを探す方法<ネタバレあり>
    ライフ, 雑学

    【2023年版】芸が細かすぎる「年賀状の隠しメッセージ」を探す方法<ネタバレあり…

  • 1023年の年賀状はいつまでに出せば1月1日に届く?
    インターネット, 雑学・コラム

    いつまでに出せば1月1日に届く?年賀状の豆知識いろいろ

  • これは真似したい!年賀状の宛名書きが誰でも簡単に上手くなるライフハック技
    インターネット, びっくり・驚き

    これは真似したい!年賀状の宛名書きが誰でも簡単に上手くなるライフハック技

  • 深水英一郎(ふかみえいいちろう)現代歌人・エッセイスト

    記事一覧

    短歌や詩を書いています。『短歌の日』呼びかけ人 、短歌投稿企画『ついうた』主催 | 笹舟にちょうどよい笹にみとれて川に転落したことがあります | 基本いつでものんきです | シュークリームが好き | 日本でのCGM・フリーミアムモデルの先駆けとなるメルマガプラットフォーム「まぐまぐ」を個人で開発したため「メルマガの父」と呼ばれる。まぐまぐは Web of the Year 年間総合大賞を受賞、日本一のWebサイトとなりました | Twitter https://twitter.com/fukamie

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • 音声入力が当たり前の世界
    インターネット, 雑学・コラム

    えっ!まだキーボードで入力してるの? 2倍速入力も狙える「音声入力」に乗り換えよ…

  • 短歌の日
    イベント・キャンペーン, 経済

    短歌バトルにクイズも?ネット短歌企画者があつまる「短歌の日」スタート 5月7日ま…

  • 「ひろゆきに裁判で勝った人」が考える「金融庁が広報動画にひろゆきを起用」したことの危険性
    インターネット, 社会・物議

    「ひろゆきに裁判で勝った人」が考える「金融庁が広報動画にひろゆきを起用」したこと…

  • プレゼンリモコンに電子書籍のページめくりという新しい役目を与えよう(深水英一郎氏寄稿)
    ライフ, 雑学

    プレゼンリモコンに電子書籍のページめくりという新しい役目を与えよう(深水英一郎氏…

  • 泣き顔はどれ?
    社会, 雑学

    「泣き顔」「眠い顔」「よだれ」の絵文字を見分けられますか?(深水英一郎氏寄稿)

  • NFT解説マンガのセリフ、どこが間違ってる? 深水英一郎
    インターネット, サービス・テクノロジー

    NFT解説マンガのセリフ、どこが間違ってるかわかる?(深水英一郎氏寄稿)

  • トピックス

    1. Pentagon Pizza Report(@PenPizzaReport)

      ペンタゴン周辺のピザ屋が混むと世界が動く? ネットで再燃する“ピザ観測ミーム”

      アメリカ国防総省周辺のピザ屋の混み具合から「世界情勢の異変」を読み取ろうとするXアカウント「Pent…
    2. 東京ディズニーランド&シー、9億人目のゲストをお迎え

      東京ディズニーランド&シー、9億人目のゲストをお迎え

      東京ディズニーランドと東京ディズニーシーを合わせた累計入園者数が1月6日、9億人に到達。運営するオリ…
    3. クマ出没マップ 「FASTBEAR」

      AI集約のクマ出没マップ「FASTBEAR」公開 全国の出没情報をまとめて可視化

      全国のクマ出没情報を地図上で可視化する「FASTBEAR(ファストベア)」の公開が、12月26日に発…

    編集部おすすめ

    1. ぐるなび、個人情報流出を否定 SNS投稿巡り調査結果公表

      ぐるなび、個人情報流出を否定 SNS投稿巡り調査結果公表

      飲食店情報サイト「ぐるなび」を運営する株式会社ぐるなびは1月8日、同社の個人情報流出を巡るSNS上の投稿について、公式サイト上で「調査の結果…
    2. コメダ珈琲店「珈琲所のプリン」が定番入り 真っ赤なチェリーが目印

      コメダ珈琲店「珈琲所のプリン」が定番入り 真っ赤なチェリーが目印

      コメダ珈琲店の定番デザートに、新たに「プリン」が仲間入りします。全国でフルサービス型の喫茶店を展開するコメダは、1月15日から「珈琲所のプリ…
    3. TOKYO FM、SNS上の「サイバー攻撃」指摘を調査 分析用データの一部流出が判明

      TOKYO FM、SNS上の「サイバー攻撃」指摘を調査 分析用データの一部流出が判明

      株式会社エフエム東京(TOKYO FM)は1月6日、サイバー攻撃や大量の個人データ流出を指摘するSNS投稿について事実確認の結果を公表しまし…
    4. EmEditor公式サイトの不正改ざん問題で続報 「攻撃者の高い執念が感じられます」

      EmEditor公式サイトの不正改ざん問題で続報 「攻撃者の高い執念が感じられます」

      テキストエディター「EmEditor」を提供するEmurasoftは1月4日、公式サイトに関するセキュリティインシデントの続報を公表しました…
    5. 日本自閉症協会、「デジタル自閉症」という表現に反対 誤解や偏見助長を懸念

      日本自閉症協会、「デジタル自閉症」という表現に反対 誤解や偏見助長を懸念

      一般社団法人日本自閉症協会は1月5日、比喩的に使われている「デジタル自閉症」という言葉について、反対する声明を発表しました。協会は、この言葉…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト