2023年2月6日から行われているローソンの「盛りすぎ!チャレンジ」キャンペーン。価格据え置きで重量約47%増の商品を発売するという、このご時世とは真逆の発想で展開されています。

 ただでさえボリュームが多い定番品の「まんぷくナポリタン」(税込559円)を、さらに47%増量させてしまうという、もはや悪魔的所業。

 「お前ら、こんなに面白いキャンペーンをやるんだ。もちろんネタにするよな」と、ローソン側の天の声が聞こえなくもないので、グルメなライターとして「イエス」か「はい」か「よろこんで」の同義語3択しかない。そんな使命感に駆られ、ローソンに向かいました。

◼ 盛りすぎ!チャレンジキャンペーンとは

 ローソンの「盛りすぎ!チャレンジキャンペーン」について発表資料をもとにおさらいすると、「値上げが続く2月に、通常商品の増量という形で、おトクで楽しい生活サポートを目指します」というウレシイキャンペーン。2月6日から3週間にわたり、価格据え置きで重量を約47%増量してくれるのだ。

ローソン外観「盛すぎナポリタン」のポップあり

 対象商品は、おにぎり、調理麺、ベーカリー、デザートなど計12品あり、今回はその中で2月7日発売の「盛りすぎ!ナポリタン」を購入。

 店に行くと「デカイ!」。探さなくても「ここにあるぞ」と言わんばかりの風貌。パスタというより見た目は「マンホールの蓋」。大きさはマンホールほどではないものの、それでも「これでもか!」とばかりのインパクトを放っています。

 また、実際手に持ってみた感覚もズッシリ。この時点で「これは一度に食いきれないな」と早々にさとりました。

「これは食いきれないな」と早々にさとりました

◼ 従来の「まんぷくナポリタン」と比べてみる

 ボリュームが増えた、とはいえ定番品とどれぐらい違いがあるのか、それは比べてみないとわかりません。ということで、用意しておいた従来の「まんぷくナポリタン」(559円税込)と「盛りすぎ!ナポリタン」(559円税込)を比べみました。

「まんぷくナポリタン」と「盛すぎナポリタン」比べてみた

(左)まんぷくナポリタン (右)盛すぎナポリタン

 若干「盛すぎナポリタン」のほうが大きいことがわかります。

 では横から見てみましょう

「まんぷくナポリタン」と「盛すぎナポリタン」横から比べてみた

 横から見てみると一目瞭然。大きさの違いに圧倒させられます。とはいえ、ここまでは「器」の大きさがかわっただけじゃないか!?と言われてしまえばそれまでです。

■ な、なんだってー!47%増量じゃないだと!?!?

 もう少し具体的にしてみましょう。それぞれの重さを量ってみます。

 まずは「まんぷくナポリタン」

「まんぷくナポリタン」の重さ

 まんぷくナポリタンは404gです。(皿の重さは予め引いてあります)

 対して「盛すぎナポリタン」は……

「盛りすぎナポリタン」の重さ

 嘘だろ!?713g!!!(皿の重さは予め引いてあります)

 単純に計算して47%どころか約76%も増量しております!増量しすぎ!!確かに発表資料で増量分は「約47%」と「約」がついて記載されていますがそれにしたって多い。

もはや「盛りすぎナポリタン」ではなく「やりすぎナポリタン」。これはある意味新手の「詐欺」です(もちろんいい意味で)。

 とはいえ、ものによって若干の誤差があるのかもしれません。ただ、筆者が手にしたものは76%増量されていたという真実は変わらず。この結果は予想外すぎた……!

 一旦落ち着いて比較を続けていきます。重量を知ったがゆえか2つ並べてみると、ますます悪魔的な風貌に見えてきました。

(左)まんぷくナポリタン(右)盛すぎ!ナポリタン

 右の「盛すぎナポリタン」は、もはや器にはいりきらず、麺を上に折り返してのせているため、たまごやベーコンが隠れてしまっておりますが、もちろんちゃんと入っております。

 しかし、肝心なのは「味」です。美味しくなければボリュームが多くても意味がありません。念のために味もチェックします。

◼ 実際に食べてみた

 では食べていきます。まずは「まんぷくナポリタン」から。

「盛すぎナポリタン47%」箸上げ

 うん、これは昔ながらのナポリタン。麺はモチモチしており、太麺がよくソースに絡み合って良い!万人受けする定番の味わいです。

 つづいて「盛すぎ!ナポリタン」のほうは……

「盛すぎナポリタン」箸上げ

 うん、これも昔ながらのナポリタン。麺はモチモチしており、太麺がよくソースに絡み合って良い!万人受けする定番の味わいです。

 って同じやんけ!それもそのはず、麺の重量を増やしただけですので中身は同じです。

 でも、麺が47%も増えていて(自分のはそれ以上だったが)価格据え置きというのは、本当にありがたいキャンペーンです。

 最近では、個数を減らしたりボリュームを減らしたりするといういわゆる「サイレント値上げ」が行われておりますが、ローソンによる狂気(驚喜)ともいえるこの施策は、大歓迎しかありません。

※初出時に2点誤りがありました。増量分を56%としていたところ正しくは約76%、「サイレント値下げ」としていたところ「サイレント値上げ」の誤りでした。訂正しお詫びいたします。(更新:2月8日14時53分)

<参考>
ローソン発表「価格据え置きで重量約47%増の商品を発売」

(たまちゃん)