おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

「検索してはいけない言葉」をまたまた検索してみた

過去2回紹介したことがある「検索してはいけない言葉」。

「検索してはいけない言葉」なのに何故大々的に紹介しなければならないのか?いつもこの記事を書きながら疑問に思うわけですが、過去記事が今だ好評で……。

という単純な理由で今回も最新ワードをご紹介いたします。過去記事をお読みになりたい方は記事最下部にて紹介しておりますのでそちらからご覧ください。

  • 【関連:夏なので……『検索してはいけない言葉』から怖い話を軽く紹介】

    「検索してはいけない言葉」を初めてご覧になるかたのために、そのいきさつとルールを軽く紹介しておきます。ご存じの方はこのあたり飛ばしてお読みください。

    「検索してはいけない言葉」とは、インターネットの住人の間で数年前から流行している、文字通り「検索してはいけない言葉」をインターネット検索エンジンを使って検索し、その結果を見る遊びです。

    検索して出てくるのはグロテスク、猟奇、オカルト、びっくり、精神的ブラクラなど、笑えるものから恐ろしいものまで様々。場合によっては本物の死体が登場することもあり、かなりの強精神が必要とされます。

    本稿ではお読みになる方が多数にのぼることから比較的ライトなものを選択してご紹介しています。ただし見る側によっては重度の拒否反応を含むものもありますので、閲覧の際には個々の自己判断、自己責任でお願い致します。

    なお、ハードなものをご覧になりたいかたは、それこそ「検索してはいけない言葉」と検索エンジンで検索してみてください。それらワードをまとめたサイトが多数検索結果に出てきます。

    ちなみに、この遊び。1つだけ共通ルールが存在します。
    「検索エンジンはGoogleを使うこと」
    このルールの影響で、「検索してはいけない言葉」は「Googleで検索してはいけない言葉」と呼ばれていることもあります。内容は一緒ですが、念の為ご紹介。

    というわけで、今回もいくつかご紹介してまいります。記事を参考に検索されるかたは、心して挑戦してください!なお、基本的に下になるに連れ、ちょっとずつハードになります。その点ご注意ください。

    --小皺
    検索してみましたがよくわかりませんでした。
    とりあえず一番上にあるものを選択。
    「おわ!!!」となりました。一瞬ですが。別に検索してはいけないという訳ではない感じです。

    --タイの地獄公園
    検索結果で適当なページを選択。写真をみて「え!」と驚きました。でも良く見ると……。熱海にもこういうのあったよなぁ確か……。

    --ラスボス
    検索しても意味がわかりませんでした。画像検索結果を見ると……。
    あの方達が……。そうか。あの方は現実世界のラスボスだったのか。

    --NS末路
    検索上位にエイズ関連のサイトが出てきます。纏めサイトのようです。
    風俗嬢として働いていた女性のブログをまとめたもので、エイズが発症したあたりが写真とともに紹介されています。
    ちなみに本家ブログは2006年8月1日の更新で止まったままです。

    --目を貫かれる ※痛い系/グロ注意
    見た瞬間「痛い!!!」ってなります。目を矢で射抜かれた少年の写真が出てきます。

    --米倉涼子 生放送
    「検索してはいけない言葉」ではなく「検索しないであげたい言葉」だと思います。
    でも思わず見ちゃいました。

    --エベレスト
    世界最高峰の山「エベレスト」。知られている限りで今まで200名もの人がそこで命を落としたそうです。そしてその亡骸達は、死後も凍結放置されたまま。今では遺体が登山の際の目印として(ルートの確認など)それぞれに名前が付けられていたりするそうです。
    検索結果ではその今や「目印」となってしまった亡骸達が紹介されたサイトがいくつか見つかります。

    --旅する老人女性 ※虫/グロ系注意
    検索ワードは優雅な感じですが、検索結果第1位のページを開くとドキ!っとします。虫属性苦手な方は閲覧注意です。

    --九相図
    九相(くそう)図とは、生前から死後、そして屍が朽ち果て、骨となるまでを描いた日本画のジャンル。
    検索結果ではその九相図が大量に出てきます。見る人によっては恐ろしく、見る人によっては芸術ともとれる内容。

    --掛け軸 生放送
    朝の生放送番組の番組で生首を描いた掛け軸を紹介した動画です。
    当時リアルタイムで見ていましたが本当に動いてました。今見ても怖いですね。

    --京橋駅にて
    検索すると検索ワードと同じタイトルのページがありません。とりあえず検索1位の動画を選択。
    ……うわぁ。ってなりました。G苦手な方は閲覧注意です。

    --カーチャンの証明写真
    ホラーか何かかと思ったら……。確かに不気味ではありますが、検索結果で紹介されていた出処を見ていたら結構微笑ましくなりました。

    --江藤新平の首
    幕末から明治に活躍した佐賀藩士。維新の十傑の1人とされています。
    検索すると検索上位に「獄門(さらし首)の刑」に処せられた江藤の首が表示されます。

    --三島由紀夫のフライデー ※一部グロテスクな写真も含まれます。
    検索ワードだけ見るととても明るい雰囲気を醸し出していますが、こちら検索すると三島由紀夫が割腹自殺を遂げた直後の写真が掲載された週刊誌のページが出てきます。ちなみにこの号は、当時出版差し止めとなっているもの。
     

    今回本稿を執筆するにあたり、100近いサイトを閲覧しました。
    中には目を覆いたくなるような凄惨な写真や動画も……。いたずら心では見てはいけないものもあり、紹介するか迷ってしまい、そうしたものは今回あえて外してあります。

    ただ、世界中どこかで起こる事件や事故、そして戦争の様子をそのままストレートに見る機会はこれまで私の人生あまりなく、そういうものに触れる機会としては色々と考えさせられるサイトもいくつか存在しました。

    日本の報道では、過激な映像・写真に対しては「視聴者への配慮」ということが最重要視され、基本ストレートに報道されることはありません。
    それがこうした「検索してはいけない言葉」という遊びとなって、「見てはいけないもの」として流行している。
    『「見てはいけない」と言われてしまうとついつい見てしまう』。
    皮肉にもそうした動機が、こうした世界の真実に触れることになるとは……、シリーズ第3回目にして、この流行が未だ根強く支持される意味がようやく分かりかけてきた気がします。

    あわせて読みたい関連記事
  • テレ東「UFO山」がTVerで全話無料配信開始 「フェイクドキュメンタリーQ」チームら参加の怪作
    TV・ドラマ, エンタメ

    テレ東「UFO山」がTVerで全話無料配信開始 「フェイクドキュメンタリーQ」チ…

  • 仮装用卒塔婆にまさかの情操教育 弟の本気がホラーすぎた
    インターネット, おもしろ

    仮装用卒塔婆にまさかの情操教育 弟の本気がホラーすぎた

  • 危険なテレビ裏に突撃する我が子 近寄らせないために「化け物」を仕掛けた結果
    インターネット, おもしろ

    危険なテレビ裏に突撃する我が子 近寄らせないために「化け物」を仕掛けた結果

  • 【体験レポ】「落とし物:黒い封筒」を開封してみた 自宅で本当に心霊現象が起きる?一夜のゾク体験
    エンタメ, 映画

    【体験レポ】「落とし物:黒い封筒」を開封してみた 自宅で本当に心霊現象が起きる?…

  • 怨念渦巻く家で、ナダルと村重杏奈が「リフォームホラーハウス」に挑む
    TV・ドラマ, エンタメ

    一軒家を魔改築する「リフォームホラーハウス」、MBSテレビで放送

  • “視える世界”を歩く 霊能者監修「視える人には見える展 -零-」体験レポ
    オカルト・ミステリー, 雑学

    “視える世界”を歩く 霊能者監修「視える人には見える展 -零-」体験レポ

  • 愛犬の誕生日に“狂気のケーキ”を手作り ホラーすぎて家族が悲鳴
    インターネット, おもしろ

    愛犬の誕生日に“狂気のケーキ”を手作り ホラーすぎて家族が悲鳴

  • 月刊ムー7月号に反響「様式美すぎる」 日本壊滅予言と次号予告が共存
    商品・物販, 経済

    月刊ムー7月号に反響「様式美すぎる」 日本壊滅予言と次号予告が共存

  • 家中に出没する「謎の生き物」……10歳息子の力作に仰天
    インターネット, おもしろ

    家中に出没する「謎の生き物」……10歳息子の力作に仰天

  • 指導者様に感謝を。超監視社会を描く“異常な5分番組”「マルクト情報テレビ」5月24日より放映
    TV・ドラマ, エンタメ

    超監視社会を描く“異常な5分番組” 「マルクト情報テレビ」5月24日より放送

  • おたくま編集部Editor

    記事一覧

    おたくま経済新聞・編集部による監修or執筆

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • 宝塚宙組公演、25日に続き28日まで中止 主要出演者の体調不良で
    エンタメ, 舞台

    宝塚宙組公演、25日に続き28日まで中止 主要出演者の体調不良で

  • 「3色の鳥・ゆうちょバス 年金受取口座」篇
    エンタメ, 芸能人

    岡田将生さんが再び“謎の男性”に ゆうちょ銀行「ゆうちょバス」CM第2弾が放送へ…

  • 「超宇宙刑事ギャバン インフィニティ」26年2月15日放送開始 PROJECT R.E.D.第1弾
    アニメ/マンガ, 放送・配信

    「超宇宙刑事ギャバン インフィニティ」26年2月15日放送開始 PROJECT …

  • 宝塚宙組「PRINCE OF LEGEND」公演、25日の東京公演が急きょ中止
    エンタメ, 舞台

    宝塚宙組「PRINCE OF LEGEND」、25日の東京公演が急きょ中止

  • 住まいを選ぶ際の考慮
    社会, 経済

    「春と秋、こんなに短かったっけ?」約9割が実感する“二季化”と住まい選びに与える…

  • テキストエディター「EmEditor」でセキュリティインシデント 公式サイトのダウンロード導線に不正改変か
    インターネット, サービス・テクノロジー

    テキストエディター「EmEditor」でセキュリティインシデント 公式サイトのダ…

  • トピックス

    1. 絵柄がデフォでピンボケな……いつかやってくる未来に備える「老眼トランプ」が登場

      絵柄がデフォでピンボケな……いつかやってくる未来に備える「老眼トランプ」が登場

      どんな人間にもいつかはやってくる老眼。なんだか手元が見えづらいな……という状態を体験できるトランプが…
    2. 「呪術廻戦」酷似ゲームを巡る騒動 公式声明後にApp Storeから姿消す

      「呪術廻戦」酷似ゲームを巡る騒動 公式声明後にApp Storeから姿消す

      人気アニメ「呪術廻戦」に酷似したスマホゲーム「特級呪術師」が配信され、SNSで物議を醸しました。公式…
    3. 「超宇宙刑事ギャバン インフィニティ」26年2月15日放送開始 PROJECT R.E.D.第1弾

      「超宇宙刑事ギャバン インフィニティ」26年2月15日放送開始 PROJECT R.E.D.第1弾

      東映は12月25日、11月に発表していた新番組「超宇宙刑事ギャバン インフィニティ」について、202…

    編集部おすすめ

    1. 宝塚宙組公演、25日に続き28日まで中止 主要出演者の体調不良で

      宝塚宙組公演、25日に続き28日まで中止 主要出演者の体調不良で

      宝塚歌劇団は12月26日、宙組が東京宝塚劇場で上演している公演について、主要な出演者の体調不良により公演の実施が困難な状況が続いているとして…
    2. シートタイプのWebMoney

      WebMoney、事業をビットキャッシュへ承継 一部サービスは終了へ

      オンラインゲームの課金手段として知られる「WebMoney」が事業の節目を迎えます。auペイメントは2026年3月31日付でWebMoney…
    3. 「完全在宅」「未経験OK」のはずが…求人をきっかけに高額契約 消費者庁が注意喚起

      「完全在宅」「未経験OK」のはずが…求人をきっかけに高額契約 消費者庁が注意喚起

      育児などを理由に在宅で働きたいと求人サイトを利用した人が、結果的に高額な契約を結ばされるケースが相次いでいます。「完全在宅」「未経験OK」と…
    4. Netflix映画『10DANCE』

      Netflix「10DANCE」、海外SNSで広がる“困惑と魅了” 「情緒が崩壊した」人も

      Netflixで12月18日に配信が始まった映画「10DANCE」が、海外SNSで大きな反響を呼んでいます。BL作品であることに戸惑いながら…
    5. 「漆黒の指輪」は実在したものの……サン宝石、カプセルトイ「中二病が疼くリング」の“誇大表現”を謝罪

      「漆黒の指輪」は実在したものの……サン宝石、カプセルトイ「中二病が疼くリング」の“誇大表現”を謝罪

      アクセサリーや雑貨の販売で知られる「サン宝石」は12月16日、同社が展開するカプセルトイ「中二病が疼くリング」について、公式サイトおよびSN…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト