おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

知らんかった!UNO公式ルール「ドローカード」重ねがけはNGらしい

update:

 日本でも人気の高いカードゲーム「UNO」。年末年始に家族や友人と楽しんだ方も多いのではないでしょうか。もしくは、今後訪れる大型連休のために、練習しておこう……なんて模索している人もいるかもしれません。

 そんな「UNO」において「ドローカード」をかけられた際に「ドロー返し(重ね)」なる方法で、更に重ねがけ出来るハラハラドキドキのプレイはUNOの醍醐味のひとつ。が、実はそれ公式ルールではなく、本来は存在しない「ローカルルール」だったようです。

  • ◼ 知らんかった 「ドローカード」を重ねがけは非公式!?

    UNOドローカード

     UNOで、相手に「ドローカード」を出されたら、次の順番の人は2枚のカードを引かなければなりません。これは早く手札を減らしたいプレイヤーにとっては痛手となります。そこで手持ちの「ドローカード」を出して効果を重ねることでそれを回避しつつ、次の人には更にカードを引かせることが出来る。この認識でプレイしている方も多いと思います。

     しかし、実はこのルール「公式」によるルールではなかったんです。

     ウノ(UNO)公式アカウント(@unogame_japan)によるとドローカードの重ねがけはオフィシャルではないとのこと。つまり「ドローカード」を出されたら、必然的に次の順番の人はカードを2枚引かなければなりません。もちろん「ワイルド ドロー4」も同様。

     ドローの重ねがけにより友情崩壊を起こした方は、今後は「公式ルール」でプレイすれば、恨みを買うことなく仲良くプレイできそうですね。

     ただし「あくまで公式」ということで、ドローカードを重ねがけをする手法は割と知られている「ローカルルール」です。麻雀の「喰いタンありなし」とおなじく、あらかじめ他のプレイヤーと「重ねあり・なし」を確認しておくとよいでしょう。

    ■ 非公式の「ドロー返し(重ね)」がなぜ広まった?

     ではなぜ、非公式なルールが広まってしまったのか。その経緯については実は明らかになっていません。

     これはあくまでも予想ですが、UNOが広く販売されるようになったのは1979年ごろからで、現代と比較すると情報伝達の手段が限られていた時代です。公式のルールを踏まえた上で、更にゲームをスリリングにするために誰かがはじめたものが、口伝的に広まっていったのでしょう。

     とはいえ、手札が多いプレイヤーでも展開によっては一気に優勢に立つことが可能となる「ドロー返し(重ね)」は、前述の通りUNOにおける醍醐味。終盤まで気が抜けない緊張感と、大逆転による爽快感は、パーティゲームとして楽しむ場合には必要不可欠な要素であるとも感じます。

    ◼ 最近では色々なカードがある

     ちなみに最近では「ドローカード」「スキップカード」「リバースカード」「ワイルドカード」だけでなく新たなカードも出現しています。

    UNOのシャッフルカード

     2017年に投入された「シャッフルワイルドカード」は、全員のカードを集めてシャッフルすることが出来るというもの。このカードは新ルールのコンテスト「Get Wild 4 UNO」で選ばれたカードで、考案者は日本人です。

     また2016年に投入された「白いワイルドカード」なるものもあり、自前でルールを書き込むことができる……など、UNOのルールも多様化し、ますます白熱していきそうですね。(ドローカード重ねがけが公式ルールに昇格しないのは謎ですが……)

    <参考・引用>
    ウノ(UNO)公式アカウント(@unogame_japan)
    マテル・インターナショナル株式会社プレスリリース(2017年7月20日発表

    (たまちゃん)

    あわせて読みたい関連記事
  • 華の会メール・バナー
    PR

    オトナ世代の恋愛マッチング

  • 華の会メール・バナー
    PR

    趣味でつながる30代からの恋愛マッチング \華の会メール/

  • 異色のボードゲーム「妄想プロフィール」
    ゲーム, ホビー・グッズ

    キャラ設定をでっちあげろ!架空マンガで盛り上がる「妄想プロフィール」爆誕

  • セキュリティ認証のアレがゲームに 正体隠匿ボードゲーム「私はロボットではありません」爆誕
    ゲーム, ニュース・話題

    セキュリティ認証のアレがゲームに 正体隠匿ボードゲーム「私はロボットではありませ…

  • 「テニスの王子様 あぁんって言うゲーム」登場 名作ボドゲとまさかのコラボ
    アニメ/マンガ, 商品・グッズ

    「テニスの王子様 あぁんって言うゲーム」登場 名作ボドゲとまさかのコラボ

  • Hondaから"屋外専用"オリジナルカードゲーム登場 「OuTDooR Hunting Card」by VEZELを親子で遊んでみた
    商品・物販, 経済

    Hondaがまさかの”屋外専用”オリジナルカードゲームを…

  • UNOミニカード2の大きさ
    ゲーム, ニュース・話題

    信じられないだろ……UNOなんだぜ カプセルトイの「UNOミニカード2」はちゃん…

  • 視覚VS触覚の異能力バトルが楽しめる!「やすり神経衰弱」が登場
    インターネット, おもしろ

    視覚VS触覚の異能力バトルが楽しめる!「やすり神経衰弱」が登場

  • 名刺交換がモチーフのボードゲーム「斎藤vs中村」(Albatross Board提供)
    ゲーム, コラム・レビュー・取材

    名刺交換バトルゲーム「斎藤vs中村」が熱い!不備のある名刺を知られず回収せよ

  • ギャルになりきって短歌を作れ!アゲアゲなボドゲ「ギャル短歌七七」爆誕
    ゲーム, ニュース・話題

    ギャルになりきって短歌を作れ!アゲアゲなボドゲ「ギャル短歌七七」爆誕

  • あそばななさん提供:カミカミフカヒパッケージ
    ゲーム, コラム・レビュー・取材

    早口ことばでアナウンサーを目指せ! アナログゲーム「カミカミフカヒ」

  • EJP株式会社のB級ボードゲーム第3弾「ゾンビVSサメVS?」
    ゲーム, ニュース・話題

    B級キャラのボードゲーム第3弾「ゾンビVSサメVS?」10月29日ゲームマーケッ…

  • たまちゃんWriter

    記事一覧

    元秒刊SUNDAYライター。炎上ネタからグルメネタまで得意とするも、現編集部(おたくま)では炎上ネタは封印。おだやかに書いております。静岡県浜松市在住です。

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • AIで生成されたフェイク動画
    インターネット, 社会・物議

    一瞬本物かと……有名人の顔と声までAIで再現!進化する投資詐欺の実態とは

  • “ネット詐欺のベストアルバム”に遭遇!「○○プレゼント」詐欺体験レポート
    インターネット, 社会・物議

    “ネット詐欺のベストアルバム”に遭遇!「○○プレゼント」詐欺体験レポート

  • フッション系と思わせるサポート詐欺サイト
    インターネット, 社会・物議

    ファッション広告のフリをした罠 ますます巧妙化する“サポート詐欺”

  • 危険なウイルスに侵害というメッセージ
    インターネット, 社会・物議

    サイト閲覧中「危険なウイルス」警告、誘導先のアプリを入れるとどうなる?

  • 通知に偽装しているがメッセージは必死「とりあえず一つ返信してください」
    インターネット, 社会・物議

    「通知バッジ偽装型」のサポート詐欺、最近「必死」に誘ってくることが判明

  • iPhoneで、やりなおし・取り消しする方法
    インターネット, 雑学・コラム

    これは便利、iPhoneで簡単に「取り消し」「やり直し」をする方法

  • トピックス

    1. 定番の「のり弁」が“冷やし”スタイルで登場?オリジン新作が猛暑に効く

      定番の「のり弁」が“冷やし”スタイルで登場?オリジン新作が猛暑に効く

      夏になると、どうしてもあっさりしたものばかり選びがち。そんな中、「のり弁を冷やして食べる」──気にな…
    2. カレッタ汐留の「ハードコア立ち食いそば」が異次元すぎる 辛つゆと極硬麺がクセに

      カレッタ汐留の「ハードコア立ち食いそば」が異次元すぎる 辛つゆと極硬麺がクセに

      東京・汐留の商業施設「カレッタ汐留」にある異色の立ち食いそば屋「そば さやか」がSNSで話題です。極…
    3. キャラ画像の誹謗中傷利用に懸念、「ワタシってサバサバしてるから」公式が注意喚起

      キャラ画像の誹謗中傷利用に懸念、「ワタシってサバサバしてるから」公式が注意喚起

      漫画「ワタシってサバサバしてるから」の公式Xが8月5日、登場キャラクター・網浜奈美の画像を、誹謗中傷…

    編集部おすすめ

    1. 誤使用で窒息やケガのおそれ ピジョン、「電動鼻吸い器SHUPOT」改良部品を無償配布

      誤使用で窒息やケガのおそれ ピジョン、「電動鼻吸い器SHUPOT」改良部品を無償配布

      育児用品メーカーのピジョン株式会社は8月6日、同社が2023年6月より販売している管理医療機器「電動鼻吸い器 SHUPOT(シュポット)」に…
    2. 怨念渦巻く家で、ナダルと村重杏奈が「リフォームホラーハウス」に挑む

      一軒家を魔改築する「リフォームホラーハウス」、MBSテレビで放送

      一軒家を丸ごとホラー仕様に魔改築する前代未聞のホラー×バラエティ番組「リフォームホラーハウス」が、8月8日と15日の深夜にMBSテレビで放送…
    3. RTA in Japan、任天堂作品を2025年夏大会で除外 無許諾利用の指摘受け

      RTA in Japan、任天堂作品を2025年夏大会で除外 無許諾利用の指摘受け

      「RTA in Japan」は8月4日、2025年夏大会において、任天堂株式会社のゲームを利用しないことについて、経緯を説明。法人による任天…
    4. Nick Turley氏(@nickaturley)の投稿

      ChatGPT、週次アクティブユーザー7億人目前に 4か月で2億人増加

      米OpenAIが開発する対話型AI「ChatGPT」の人気が、再び急上昇しています。ChatGPTのプロダクト責任者であるNick Turl…
    5. 日本でも導入して欲しい!北欧のスーパーにある“アボカドスキャナー”が便利すぎる

      日本でも導入して欲しい!北欧のスーパーにある「アボカドスキャナー」が便利すぎる

      アボカドはギャンブルです。スーパーなどで見かけても、どれくらい熟してるのかは見た目ではわかりません。触って確かめることもできますが確度は高く…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト