日本でも人気の高いカードゲーム「UNO」。年末年始に家族や友人と楽しんだ方も多いのではないでしょうか。もしくは、今後訪れる大型連休のために、練習しておこう……なんて模索している人もいるかもしれません。
そんな「UNO」において「ドローカード」をかけられた際に「ドロー返し(重ね)」なる方法で、更に重ねがけ出来るハラハラドキドキのプレイはUNOの醍醐味のひとつ。が、実はそれ公式ルールではなく、本来は存在しない「ローカルルール」だったようです。
◼ 知らんかった 「ドローカード」を重ねがけは非公式!?
UNOで、相手に「ドローカード」を出されたら、次の順番の人は2枚のカードを引かなければなりません。これは早く手札を減らしたいプレイヤーにとっては痛手となります。そこで手持ちの「ドローカード」を出して効果を重ねることでそれを回避しつつ、次の人には更にカードを引かせることが出来る。この認識でプレイしている方も多いと思います。
しかし、実はこのルール「公式」によるルールではなかったんです。
【実は・・・公式ルール】
オフィシャルルールは、ドロー系カードを重ねることが出来ないんです。知ってました!?あくまで公式ルールですが。
あなたは重ねる?重ねない?#UNO #ウノ #ドロー4 #ドロー2 #公式ルール #ローカルルール #ドロー系カード pic.twitter.com/hkGcSIBkel— ウノ(UNO)公式アカウント (@unogame_japan) May 7, 2019
ウノ(UNO)公式アカウント(@unogame_japan)によるとドローカードの重ねがけはオフィシャルではないとのこと。つまり「ドローカード」を出されたら、必然的に次の順番の人はカードを2枚引かなければなりません。もちろん「ワイルド ドロー4」も同様。
ドローの重ねがけにより友情崩壊を起こした方は、今後は「公式ルール」でプレイすれば、恨みを買うことなく仲良くプレイできそうですね。
ただし「あくまで公式」ということで、ドローカードを重ねがけをする手法は割と知られている「ローカルルール」です。麻雀の「喰いタンありなし」とおなじく、あらかじめ他のプレイヤーと「重ねあり・なし」を確認しておくとよいでしょう。
■ 非公式の「ドロー返し(重ね)」がなぜ広まった?
ではなぜ、非公式なルールが広まってしまったのか。その経緯については実は明らかになっていません。
これはあくまでも予想ですが、UNOが広く販売されるようになったのは1979年ごろからで、現代と比較すると情報伝達の手段が限られていた時代です。公式のルールを踏まえた上で、更にゲームをスリリングにするために誰かがはじめたものが、口伝的に広まっていったのでしょう。
とはいえ、手札が多いプレイヤーでも展開によっては一気に優勢に立つことが可能となる「ドロー返し(重ね)」は、前述の通りUNOにおける醍醐味。終盤まで気が抜けない緊張感と、大逆転による爽快感は、パーティゲームとして楽しむ場合には必要不可欠な要素であるとも感じます。
◼ 最近では色々なカードがある
ちなみに最近では「ドローカード」「スキップカード」「リバースカード」「ワイルドカード」だけでなく新たなカードも出現しています。
2017年に投入された「シャッフルワイルドカード」は、全員のカードを集めてシャッフルすることが出来るというもの。このカードは新ルールのコンテスト「Get Wild 4 UNO」で選ばれたカードで、考案者は日本人です。
また2016年に投入された「白いワイルドカード」なるものもあり、自前でルールを書き込むことができる……など、UNOのルールも多様化し、ますます白熱していきそうですね。(ドローカード重ねがけが公式ルールに昇格しないのは謎ですが……)
<参考・引用>
ウノ(UNO)公式アカウント(@unogame_japan)
マテル・インターナショナル株式会社プレスリリース(2017年7月20日発表)
(たまちゃん)