AmazonではAmazon以外の業者が配達する場合は、「置き配指定」を希望してもやってもらえないことになっています。
しかしながら、実は他社配達でも置き配をさせることができるというウワサがSNS上にあがっておりました。本当に可能なのでしょうか?他社配達業者の主要三社「ヤマト運輸」「佐川急便」「日本郵便」に確認してみました。
◼ 「置き配希望」のメッセージを記載しておけばやって貰える?
最近SNSで、Amazonの荷物が他社配達になり「置き配指定が解除」されたときの裏技として、住所欄などに「置き配希望」のメッセージを記載しておけばやって貰える、といった内容が投稿され注目を集めていました。
もし事実であれば、非常に便利な方法ではあります。
少し話はそれますが、Amazonでは他社配達になったとき「置き配指定」をしていても解除される、というのは意外と知らない方も多いのではないでしょうか。実は筆者もその一人。この投稿をみて、調べるまで詳しく知りませんでした。
まずは本件について、Amazonに確認してみました。
◼ Amazonでは前提として、Amazon以外の他社配送は「置き配」が出来ない?
Amazonでは、Amazon以外の他社配送は本当に「置き配が」出来ないのか。本件に関してAmazonにチャットで質問してみました。
Q.Amazonでは他社配送となった場合「置き配」はできないのでしょうか?
A.配送が他社配送となった場合は置き配設定を利用いただけません
との回答。ヘルプページもあるので念の為確認してほしいとのこと。
Amazonヘルプページ「置き配オプションについて」を確認すると、以下のような記載があります。
▼「置き配オプションについて」より
置き配オプションは、Amazon.co.jpが発送し、発送通知メールに「Amazonでお届けいたします」と表示されているご注文でご利用いただけます
ちょっとややこしいので簡単に説明すると、Amazonが発送しAmazon配送業者が届ける場合に利用できる、ということ。
また、ヘルプページを詳しくみていくと、「下記に該当する場合は、置き配オプションを設定しても置き配とはなりません」という項目があり次のように記されています。
▼「置き配オプションを設定しても置き配とはなりません」の項目より
発送通知メールに「Amazonでお届けいたします」と表示されていないご注文(この場合には、配送業者が置き配オプションに対応していないため、原則として商品を対面で配達することになります)
確かにAmazonでは、Amazon以外の他社配送は「置き配」ができないようになっていました。
というか「置き配オプション」が設定できるのに、条件に該当する場合は「置き配にはなりません」って……。細かくヘルプページを見ていない人にとっては、「なんで置き配にならない?」ってことになりそうです。
実際に置き配で配達されるかどうかは、発送通知メールに「Amazonでお届けいたします」と記されていること、だそうなのでつい見落としがちな、「発送通知メール」は念入りに確認したほうがよさそうです。
(引用:Amazon「置き配オプションについて」)
◼ 住所等に「置き配希望」を手動で入力した場合対応してくれる?各社問い合わせてみた
話を本題に戻し、自分の住所の余白などに「置き配希望」を記載すれば、他社配送は対応してくれるのでしょうか。そこで今回各社に本対応が可能かどうか問い合わせをしたところ以下のような回答が得られました。
1:ヤマト運輸
住所等に「置き配希望」等メモ書きがある場合でも置き配には対応していません。
Amazonさまのお荷物では、「EAZY」で発送された商品が対象で、当社からのお届け予定通知やLINEからご指定可能です。ご注文時に置き配の指定はお受けしておりません。
(参考:EAZY)
【訂正】初出時、ヤマト運輸の対応について、条件を挙げた上で「ドライバーがそれに気づけば対応することもある」と紹介していましたが、対応していないそうです。ただし「EAZY」を利用してあとから指定することは可能としています。この点、訂正しお詫びいたします。(2023年1月27日19時35分)
2:佐川急便
「置き配」は承っていません。
そのため、住所等に「置き配希望」等メモ書き残しても対応できません。
3:日本郵便
配達時ラベルに「置き配」の注意書きが記載(自宅の前とか)されていれば可能です。
ただし、ラベルはAmazonからの情報を基に印刷されます。住所等に「置き配希望」と記載したものが、印刷されるかどうかは、状況によって変わってくるので、必ず印刷されるかどうかはわかりません。
もし、確実に置き配をしたい場合は郵便局にいき「指定場所配達に関する依頼書」を申請すると確実です。
(参考:宅配ボックス等への配達(指定場所配達)のご利用方法)
■ 結論:確実ではない
以上を踏まえると、「ヤマト運輸」「佐川急便」はNG。そして日本郵便の場合には、状況次第。
よって本稿では今回のウワサは「確実ではない」と結論づけます。それを理解してもなお、試してみたい場合には念の為に自ら各社問い合わせをしたうえで、指定するのが無難です。
※2023年1月27日19時35分の訂正にあわせ、記事下部の結びを一部変更しております。訂正箇所は本文に記載。
※記事中の各種画面画像は、引用ページのキャプチャです。引用元は項目ごとに記載。
(たまちゃん)